赤ちゃん時代というものは、何でも口に持っていくようで、私の二人の子供達もその例に漏れなかったようです。
あれは、長男ヨシヨシがまだ一歳にも満たない頃、ダディちゃんがオムツを替えていた時に起こりました。
突然、「ノーッ」というダディちゃんの大きな叫び声が聞こえたのです。
一体何が起こったのかと二階から居間に降りてきたところ、ショックを隠しきれない表情のダディちゃんが私に言いました。「ヨシヨシがPooPoo(ウンチ)を食べちゃった...」
なんということを。いくらお腹が空いていたとはいえ、Pooさんを食べてしまうなんて...。
しかし、さすがにPooさんは美味しくなかったようで、ヨシヨシは渋い顔をしていました。
その後、エリエリが生まれ、彼が一歳を過ぎた初夏(だったと思う)の事でした。
ヨシヨシとエリエリが二人、庭で遊んでいたときにそれは起こりました。
ヨシヨシがキッチンにいた私のところに来て、こう言ったのです。
「エリエリがスネールを食べちゃった
」
「えっ、何を」
「スネール」
急いで庭にいたエリエリの所へ駆け寄ったところ、ヨシヨシの言った事は本当でした。
エリエリがかじったため、欠けてしまった殻の中に痛々しい姿のスネールが、顔を覗かせていました。
幸いにも、スネールは、まだ生きていました。
でも、お家の殻をかじられてしまったスネールは、これからどうやって生きて行くのだろうと、ふと疑問に思った私です。
当のエリエリは、やっぱり生のスネールは不味かったようで、横でPeッ Peッとやっていました。
赤ちゃんて何でも口に入れてしまうので、ホント注意が必要だとつくづく思い知らされた出来事です。