トレランから4日経って、ようやく階段の上り下りが普通にできるようになったえっちーです。
何とか今週末の小豆島オリーブマラソンには、そこそこ走れそう!というメドが立ってきて、ホッとしています

。
さて、昨日に引き続き、地下足袋王子杯トレイルの模様をお伝えしたいと思います。
それでは、第1関門の「山の家奥槍戸」から再スタートして、ジロウキュウに向かう場面からです!
【第1関門~ゴールまで】
第1関門から再スタートしたのがスタートから5時間半後。
予定より30分遅いので、当初ゴールタイムのメドとしていた8時間(これは12時半にゴール地点を出発し、表彰式会場に向かうバスに間に合うために逆算した目標タイムです)はちょっときつそう‥ということで、マイペースでジロウキュウへと登山道を登り始めます。
ここの登山道は、勾配もあまり急ではなく、かなりしっかりとして歩きやすい道なので、気持ちよく歩みを進められます。
そのうちに視界が開けてきて、いい景色が広がってきました!
ちょっと急な坂を登ると、「東の肩」と呼ばれるところに出ました。
そこで第1関門前で一緒に歩みを進めた方たちが休んでいたので、つられてちょっと休憩。
そして、いよいよジロウキュウに向かいます。
こんな道を少しずつ登っていきます。
‥なかなかジロウキュウに着きそうで着かない!という状態が続きますが、そうこうしているうちに‥ついにジロウキュウが見えてきました

ジロウキュウ(次郎笈)到着です
他のコースにも若干登山客はいないわけではありませんでしたが、ここはやはり通常の登山客が大勢いました!
やはりこの中では、我々ランナーは異端の存在です

。
向こうには剣山がよく見えています

この風景が見たくて、このレースに参加したような私としては、感激もひとしおです。
(もっとも普通の登山道で来れば4~5kmほどで来れるところを10倍近い距離を走ってくるのですから、まあ何と言うか‥

)
あ~、思わずあそこまで駆けていきたくなってしまいます‥

。
とはいえ、取るべきコースは反対側の丸石方面。
ということで、丸石方面に向かって斜面を駆け下りることに。
慎重に歩みを進めます。
この道は、このつるぎトレイルのHPやポスターで出ていた道です。
(ポスターでは逆方向から登っているところを撮っていますね)
普段からトレランで鍛えている人たちはけっこうなスピードで下りてきて、私を追い越していきますが、無理に追わずにマイペースを保って、慎重に下ります。
しばし見晴らしのいい道を進みますが、スーパー林道への分岐点でこの道ともお別れ。
また山の中の急な下り坂を進み、こけないようにじっくり下って、ようやくスーパー林道に出てきました。
これで登山道はおしまい。この時点でスタートから6時間40分余り経っていました。
あとはひたすらスーパー林道を下ります。
下り坂なので、ペースが上がってもいいのですが、一向に上がりません。
そのうち、「国道まであと‥km」という標識が見えてきたので、それを使って自分のペースを計ってみると‥おおよそキロ7分くらい

。
下り坂なのでせめてキロ6分くらいで走りたいのですが、足が完全に残っていない状況なので、とにかくこのペースで辛抱することに。
ジロウキュウまでは風が結構冷たく、軍手にアームウォーマーでちょうどよかったのですが、林道に下りてきたとたん急に暑さを感じるようになり、軍手を片付け、、アームウォーマーも腕まくりしてしまいました。
ここまで補給食は(第1関門でバナナ1本半ほど食べた以外は)パワージェルなどジェル系3本のみで、あとはスポーツドリンクや水が中心です。
第1関門までにスポーツドリンク1ℓと水500ccを飲んで、それ以降はせいぜいスポーツドリンク500ccくらいかな、と思っていたらこの暑さで(ハイドレーションを用意しなかったせいもあるのでしょうが)、スポーツドリンクも500ccでは足りなくなりそうです。
残り5km?ほどの地点でさらにスポーツドリンクを追加し、残りの距離を計算しながら少しピッチを上げます。
そして、「約50km」という表示が「国道まであと5km」という標識のすぐそばにあったので、「よし、残り3kmだ!」と気合を入れます。
それまでは追い越されるだけでしたが、この辺では歩いている人もいるので何人か追い越すことができました。
そして、「国道まであと3km」となったので、「よし、あと1kmだ!」と思っていると‥まずけっこうな上り坂になってペースダウン。
それでも、8時間30分は切れるかな‥と思っていたのですが、「国道まであと2km」地点になっても、まったくゴールがありそうな気配がありません

。
「あれ、ゴールはどこ

」と焦ってもゴールは見えず‥それまでに最後の力を振り絞っていたので、ついに気持ちが切れて歩き始めてしまいました

。
そして、さらに1kmほど歩いて「国道まであと1km」の標識が見えてから‥ようやくゴール地点があるらしき施設が見えてきました!
最後、もうフラフラになりながら‥ようやく
ゴール
時間は8時間40分は切っていたかな?‥と思っていたら、ウオッチの計時を止めるのを忘れてしまってました

。
あとで計時の方に確認したら、
8時間39分43秒、
77位。
タイムは満足できる‥とは言えませんが、それでもこのハードなコースを完走できたことだけでも十分な成果だと言っていいでしょう!

前日のセミナーの際、鏑木さんからさんざん「このコースはハードですよ。特にロングクラスは半分以上は完走できないかもしれません。今年は第1関門まで行って、来年は完走を目指す‥というように、少しずつステップアップしていって下さいね」と脅されて?いましたし‥。
(しかもガーミンなどの計測

だと、どうやら53kmではなく
58km以上はあったようですしね

)
ということで、後で胸を張って?フィニッシャーTシャツを申し込んでしまいました。
【レース後の感想】
初めてのトレイルランニングのレース、ということで相当試行錯誤し、その上途中で2回転倒して、さらに全体の半分も行かないうちに足を使い切ってしまったり‥ということで、自分の力を十二分に出し切れなかった面はあるんでしょうが、そういうことを超えた
「トレイルランの面白さ」の一端は十分感じることができたような気がします。
タイムを争う勝負ではなく、自然の中で十分走りを満喫し、その上で「自分に」勝てるかどうかを競う。
ロードではどうしてもタイム重視になりがちな私だからこそ、トレイルランのこういう側面はいいなぁ、と思います。
また、私のように今回のレースでトレイルランの魅力にはまった人も結構多かったような気がしました。
もともと四国でトレイルランのレースはあまり多くはないのですが、今回は「あの鏑木さんがやって来る!」ということ&剣山を走るということで、これまでトレランと縁のなかったランナーが多数参加したようです。
その人たちも、実際に雄大な風景の中、山道を駆け抜けてみて、感じるところはいろいろあったのではないでしょうか。
四国近辺のトレイルランナー人口がこれで大幅に増えることは間違いありません。
それに関連して、地元のホスピタリティもよかったです。
前夜祭で出された数多くの地元ならではの山の幸の数々は、地元の皆さんが大勢で準備してくださったもの。
またその際披露された阿波踊りや地元芸能。
さらに前日から夜中、そして当日朝早くからスタンバイして下さったコース内外のボランティアスタッフの皆さん。
これらの皆さんが要所で声をかけてくれたりしてくれたおかげで、我々ランナーも気持ちよく走ることができました
もう一つ言えるのは、ランナーの側のマナーも、今回はまずまずだったのではないでしょうか。
トイレが少ないにも拘らず、一般のマラソン大会で見られるような立小便は(少なくとも私が見た範囲では)なかったようです。
また、無理な追い越しなどでコース以外のところを踏み荒らすようなことも見聞きはしませんでした。
今回のレース開催に当たっては、ジロウキュウ近辺の稀少植物保護の観点から、一部団体がレース開催に反対したと聞いています。
もしランナーのマナーが悪かったら、おそらく次回は中止、あるいはさらなるコース変更を強いられても仕方がありません。
しかし、ランナーがマナーを守ることが示されれば、そのような声は小さくならざるを得ないでしょう。
また、今までロード中心だったランナーの関心がトレイルに向けば、山の自然のすばらしさにも関心が向いて、結果的に自然保護という観点からもメリットが生じるのではないでしょうか。
そして、トレイルランが盛んになれば、今までどうしても高齢者中心だった登山客の層が若返り、それは(那賀町のような)中山間地域の活性化にもつながります。
中山間地域が活性化すれば、山を守る人も多くなり、これまた自然保護の進展につながっていくのではないでしょうか。
こういう様々な観点から、鏑木さんのようなトップトレイルランナーが今回のような形でレースを企画し、新たなトレイルランのファンを多数生み出した、というのは本当にすばらしいことだと思うのです。
私もついつい現地で鏑木さんの書いた「トレイルランニング」の本を買って、サインしてもらってしまいましたが、話をしてみるとそのトレイルラン普及への情熱に、いっぺんでファンになってしまいました。
来年以降も、このレースが長く続いていき、剣山周辺の自然保護と地元の活性化が進めばいいなぁ‥と切に願っています