アメリカのブルータル・テクニカルデスメタルバンド、Nileの新作“The Underworld Awaits Us All”を、物凄く雑にレビュー!
Nile - The Underworld Awaits Us All
ナイル - ジ・アンダーワールド・アウェイツ・アス・オール
2024年8月23日リリース
トラックリスト
- Stelae of Vultures
- Chapter for Not Being Hung Upside Down on a stake in the Underworld and Made to Eat Feces by the four Apes
- To Strike with Secret Fang
- Naqada Ⅱ Enter the Golden Age
- The Pentagrammathion of Nephren-Ka
- Overlords of the Black Earth
- Under the Curse of the One God
- Doctrine of Last Things
- True Gods of the Desert
- The Underworld Awaits Us All
- Lament for the Destruction of Time
アメリカのブルータルデス、或いはテクニカルデスメタルバンドNileは、そのバンド名が示す通り、ボーカル/ギターであるカール・サンダースの関心に基づいて、エジプト学やメソポタミア文化などに関する歌詞が多く、また中近東の民族音楽をテクデスに融合させていたりする。
そして、カール・サンダースのギターもそうなんだけれど、特にドラムであるジョージ・コリアスのドラミングは、異次元のテクニカル具合である。テクニカル志向のメタル系ドラマーは必聴。
ということで曲をサクッとレビュー。
2曲目“Chapter for Not Being Hung Upside Down on a stake in the Underworld and Made to Eat Feces by the four Apes”
いや、タイトルなっが!まず打つのに一苦労。(コピペしてくりゃイイじゃんとかいう野暮なツッコミやめてよ!)
訳すとこんな感じ。
“冥界の杭に逆さまに吊るされ、4匹の猿に糞を食べさせられない為の章”
どゆこと??
日本の3猿の“見ざる”“聞かざる”“言わざる”の他にもう一匹、“せざる”ってのが存在するとは聞きます。非礼勿視(ひれいぶつし)、非礼勿聴(ひれいぶつちょう)、非礼勿言(ひれいぶつげん)、非礼勿動(ひれいぶつどう)あーだこーだ。
やっぱエジプト神話とかメソポタミア神話に関わる何某かなんかな?知らんけど。
曲の方はシンプルに初っ端からジョージ・コリアスのブラストビートが飛び出す暴虐とテクニカルの極み。Nileとしてはストレートな部類の曲だと思います。
一般ウケするわけないだろ。
3曲目、To Strike with Secret Fang
個人的には本作で一番気に入った曲。バカすぎて。(褒め言葉)
凶悪極まりない。2分程度と短く纏まっててイイんじゃないでしょうかね。仄かにブラックメタルの香りがするのもいい。
10曲目、The Underworld Awaits Us All
一応タイトルトラックなので貼っときますね。
Nileとしてはミドルテンポの楽曲であり、フレーズ自体は本作で最もNileっぽいかなと思います。ダウンビートが邪悪すぎる。
総評
やはりジョージ・コリアスのドラミングはテクデス界隈に於いてさえも異次元の領域。
Nileらしさという面に於いては、他に解りやすいアルバムがあるかなぁ。これも全然ヤベーアルバムだけれども。ベースの抜けがいいのもまたいいね。
と言うか、このアルバム数日前に聴いてたんだけれど、レビューする気は本当はなかったんですね。Fleshgod Apocalypseよりも更に需要ないだろうと思ったし。
だけれどもですね、今日の世界情勢に関わるニュースを読んで、まぁイスラエルとレバノンに拠点を置くイスラム教シーア派組織ヒズボラのドンパチですね。
これが個人的に非常に悲しいと言うか痛ましいと言うか残念でなりませんでしてね。というか若干怒りも伴ってましてね。
イスラエルのネタニヤフ首相も「危害を加えるものには危害を」と。「目には目を、歯には歯を」っていう、ユダヤの律法の一つを地で行くような発言をしてて、悲しいなぁって。
争いは争いしか産まないってのは所詮綺麗事でしかないんかな。歴史から何も学べないんかな。って悲しくなっちゃってね。
で、怒りのNileレビューですよ。Fxxk。
勿論、攻撃に対しての防衛をするなと言うているわけではない。ただ、売られた喧嘩に喧嘩腰で応えるしかないもんなんかな?と。
The Underworld Awaits Us All
冥界は私たちすべてを待っているらしい…