辻村深月の『傲慢と善良』が映画化されるらしいを通り越して9/27から全国公開らしい。
藤ヶ谷はどうでもいい
奈緒だと…
なんだってぇぇぇぇぇ!
ということでナイスタイミングで妹からパクって読みました。『傲慢と善良』。
Arrogance and Virtue
ということで辻村深月さんの『傲慢と善良』をレビュー
恋愛・婚活・ミステリー小説の様相を呈しているけど、多分妹よりこの小説を楽しんで(?)読んだに違いない。
善良と傲慢は紙一重だと言うようなことが頻繁に書かれているけれど、その都度グサーっ!グサーっ!ってなっていたように思います。
完全に個人の感想ですけど、本屋大賞獲ってる『かがみの孤城』の53万倍は面白かった。
また、テーマの人間としての傲慢さってのが、最近自分自身よく考えることだったので、その深い心理描写などが、自分の考えとリンクするところがありまして、だいぶ共感できるところがありましたね。
著者、おもいっきり女性なんだけどね。流石は女性女性脳の私。
更にドグマであるとか、自己欺瞞であるとか、そういう側面での著者の洞察力も、自分の考えと重なるところがあり。
なので或る面では心理サスペンス的読み物としても面白いかもしれない。
イラッ!ってするところもありましたけどもね。
テメー(ら)は何様なんだと。何様のつもりなのですかと。集団心理であったり同調圧力であったりってのは、わかってても大嫌いだよ。
あと、陰口叩くくらいなら面と向かって言えと思うことはよくあることだけれど、だからって面と向かって正論ぶちかましたり、正直であることが必ずしも正しいことであるとは限らないんだよ。
○○の為を思って云々というのは、やはりそれも善良でもあるかも知れないが傲慢に他ならない。
それに人間が当たり前に持つ(と私は思っている)嫉妬心というものも、それが醜くいことどとしても上手に抉って描いているのではないでしょうか。
好きなんだ。好きだから嫉妬するんだ。それは一つの真理だと思うとです。