一昨日、知人であるYさんに会いました。
そこでYさんがこんなことを言う。
「このあいだ部下がこんなことを言うたんや。(僕は褒められて伸びるタイプなんです。だから褒めてください。褒められないとやる気をなくします)って。正直驚いたわ。そして言葉を失ってもうた」




神崎「そういう時はこう言えばいいんじゃないですか。(褒められて伸びる子です。とプリントされたTシャツがある。君はそれを毎日着たらどうだ? 君の思いが誰の目にも明らかになるよ)って」



Yさん「そんなTシャツがあるんか?」




神崎「ええ、あるんです」




Yさん「そうか」




神崎「その部下の誕生日にプレゼントしたらどうです?」




Yさん「さすがにそんなことはできんぞ。ただ、褒められたい気持ちはわかるんやけどな」




神崎「Yさんも褒められて伸びるタイプですよね?」




Yさん「もちろんや。それでいま思ったんやけどな。最近U子(Yさんの奥さん)があんまり褒めてくれへんのや。どういうことやと思う?」




神崎「俺にわかるわけないじゃないですか。 それなら俺が褒めてあげますよ。Yさんには洗練されたユーモアのセンスがありますよね。そしてツボにハマった時の爆発的な面白さはまさに大阪のファンタジスタ。大阪のシンボルとも言って過言じゃないと思います……。どうです? 最高の褒め言葉でしょう? 高級寿司か高級ステーキを俺にご馳走したくなったんじゃありませんか?」




Yさん「うん、確かにな。もう俺の頭には北新地にあるあのお店が浮かんでる。そこは最高に美味しい寿司を出してくれる店やねん。今度おごったるわ……ってなんでやねん! あ、でも寿司屋のことでいま思い出したわ」




神崎「何を?」




Yさん「これは知人の話なんやけどな。その知人が寿司屋で自分の服に醤油をこぼしてしまったんや。すると店員さんがやって来て(醤油がついちゃいましたね。炭酸水をかけておしぼりで叩くととれますよ)と言って、炭酸水を持ってきてくれた。そしてほんまに醤油がとれたんや。この話を聞いて、めっちゃええ店員さんやと思った」




神崎「確かにいい店員さんだと思いますよ」




Yさん「こういうことをしてもらうと、またその店に行こうって思うよな。もちろん料理が美味しくないとあかんけど」




神崎「その店員さんは飲食店のファンタジスタですね」




Yさん「確かにそのとおりやな。それでファンタジスタってどういう意味なんや?」




神崎「機知に富んだセリフが言えたり、即興芸が得意な役者や大道芸人のことを言うみたいです」




Yさん「なるほど……それは素晴らしい。でもさっきの店員さんは機転が利く人やと思う。ちゃんと周囲に目を配っていて、とっさの判断で臨機応変に行動ができる。だからこそ炭酸水を持ってくることができたんや。こういう人のことを(仕事ができる人)って言うんやな」




神崎「Yさんも仕事ができるんじゃないですか?」




Yさん「俺は今まで結構ヘマをやってきた。でも転んでもすぐに立ち上がる。そして失敗からいろんなことを学んできたんや。それが俺の強みかな」




神崎「Yさんは転んでもタダじゃ起きないんだと思います。転ぶ度に賢く、そして精神的に強くなってよみがえる。これぞまさに不屈の闘志があればこそできること。オレがオレがと前へ出ては、微妙なジョークで他人を呆れさせる。それにもめげず、いつでもジョークを言っては人生を楽しむ男。それがYさんなんだと思います」




Yさん「それは褒めてくれてんのか?」




神崎「ええ、褒めてますよ。最大級の賛辞を並べたつもりです」




Yさん「うん、それなら嬉しい」































フジパン ミルクホイップデニッシュ

ミルクホイップはコクがあっていい。
本当に美味しい菓子パンです。