土曜日に知人であるYさんに会いました。


そこでYさんがこんなことを言う。
「俺の知人のお母さんがな。そのお母さんは89歳。先日バスの振動で腰の骨を折ってしまったんや。バスの振動だけで腰の骨が折れてしまうことに驚いた。それでその話を聞いたあと、こんなことを考えたんや。そのお母さんが俺のジョークを聞いたら、あまりの面白さに全身の骨が折れるんとちゃうかって……。神崎もそう思わんか?」




神崎「いえ、Yさんのジョークにそこまでのパワーはないと思います。だからそのおばあさんは安心してYさんのジョークを聞くことができると思いますよ」




Yさん「アホなことを言うな。俺のジョークにはパワーがあるっちゅうに」




神崎「パワーがなくてもいいじゃないですか。Yさんのジョークはお年寄りにも優しいってことですよ」




Yさん「喜んでええのかどうか、ようわからん。あともう一人の知人にはこんなことがあったんや。家に帰ると小さなワニがリビングにいた。その知人はハムスターを1匹飼っていてな。慌ててハムスターを連れて家を飛び出した。それについてその知人はこんなことを言うたんや。(あの時の俺はどんな短距離走のランナーよりも勢いよく家を飛び出したと思う)って」




神崎「そしてビックリ箱から飛び出してきたような表情を浮かべていたんじゃないですか?」




Yさん「うん、そうかもしれんな」




神崎「でも何でワニがいたんです? 信じられない話なんですけど」




Yさん「実は本物のワニやなかったんや。ワニそっくりの置物やった。その知人の奥さんがリビングに置いたらしい」




神崎「精巧な作りの置物だったんですね」




Yさん「うん、そうやったんやと思う」












その後Yさんがこんなことを聞いてくる。
「(草通り越して森)って言葉を知ってるか?」




神崎「いえ」




Yさん「これは(大笑い)のことを指すパワーワードなんや。ここで言う(草)とは(笑い)を意味するネット用語。笑いを表す記号の(w)が連なる字面が生い茂る芝生や草原のように見えることから、笑うことを「草が生える」や単純に「草」と表現するようになったらしい。大量に草が生えた状態を「森」に例えて、腹を抱えるほど大笑いした状況を表現したのが(草通り越して森)ということなんや」




神崎「それは初めて知りました」




Yさん「世の中、次から次へといろんな言葉が出てくるよな。ついて行くのが大変や」




神崎「でもYさんは次から次へといろんなジョークを思いつくじゃないですか。U子さん(Yさんの奥さん)もついて行くのが大変だと思います」




Yさん「U子はしっかりついて来てくれてると思うで。つまらんジョークにはきついことを言うてくるけどな」




神崎「Yさんなら、もっと面白いジョークが言える。そういう期待をこめてきついことをU子さんは言ってるんだと思います」




Yさん「うん、俺はそういう解釈が好きやでぇ」



























Yさんの家でご馳走になったりくろーおじさんのアップルパイ。

文句なしの美味しさです。