一昨日Yさんとその奥さんであるU子さんに会いました。
そこでYさんがこんなことを言う。
「俺はいつかトンカツ屋をやってみたいねん」




神崎「Yさんがトンカツを好きなのは知ってます。でも店を開きたいなんて……ちょっと驚きです」




Yさん「俺はほんまにトンカツが好きや。そんな俺が作るトンカツはうまいに決まってる。トンカツの起源を知ってるか?」




神崎「いえ」




Yさん「トンカツの起源はフランス料理のコートレットと呼ばれる料理やねん。まさか起源がフランスやったとはちょっと驚いたわ。でもトンカツはいろんな食べ方があるやろ。ソースで食べる、カツ丼で食べる、カツカレーで食べる。あとカツサンドもうまいしな。これほど魅力的な料理も珍しいんとちゃうか」




神崎「Yさん、Yさんがトンカツを好きな気持ちはよく伝わってきます。でもU子さんがちょっと呆れてますよ。今U子さんは(誰かとめて!)と心で叫んでるような気がしました。それって俺の気のせいですか?」



 

U子さん「神崎君、それは気のせいやないで。トンカツを熱く語るこの人を誰かにとめてほしい」




Yさん「何でとめる必要があるねん。トンカツ屋を目指す男なら、トンカツを熱く語るのは当然やろ」




神崎「Yさんのトンカツ愛には感服します。でもYさんって料理が得意なんですか?」




Yさん「それが得意やないねん」




U子さん「この人は一度お好み焼きを作ったことがあるの。でも見た目がもんじゃ焼きになってたわ」




Yさん「もんじゃ焼きは大げさやろ」




神崎「そんなYさんがトンカツ屋をやってみたいなんて……競馬にポニーで参戦するようなものですね」





Yさん「なんちゅう例えやねん」







その後U子さんがこんなことを言う。
「あたし最近(チャック)ってドラマにハマってるの。このドラマめっちゃおもろいのよ」




神崎「アメリカですか?」




U子さん「うん。コミカルなストーリーが特徴のスパイアクションドラマ。このドラマのことやったら熱く語れる。あと半年ぐらい前から美容液を変えたんやけど、この美容液もお気に入り。これはメラニンの生成をおさえて美白に導いてくれる。この美容液をつけるようになってからハリが出てきたのよ。シミ予防のうえ、ハリも出るなんて最高やわ」




神崎「今U子さんは好きなドラマと美容液のことを熱く語りたいといった感じですね。その気持ちをどうにかおさえてる。でもおさえるのは、メラニンの生成をおさえてくれる美容液だけで十分。チャックというドラマについて熱く語りたいと思ってるんじゃないですか?」




U子さん「うん、そうね。でも神崎君はチャックを観てないでしょ?」




神崎「ええ」




U子さん「チャックを観たことのない人に語るのは気が引けるわ。語られたって楽しくないと思うのよ」




Yさん「それはそうやろうな。でもトンカツを食べたことのない人間はそんなにいないはず。ならトンカツのことを熱く語っても問題ないやろ?」




U子さん「それとこれは話が別やと思うで」







その後U子さんがこんなことを教えてくれました。
お刺身は切り方で味が変わる。


お刺身はいい包丁で綺麗に切らないといけない。
押しつぶすように切ると細胞を潰してしまう。
その結果、旨味成分が流れ出る。



あと握り寿司も握り方で味が変わるらしい。
一流の寿司職人とそうでない人が握ったお寿司。
素材は同じでも味に違いが出るとか。



この話を聞いて料理は奥深いな、と思いました。



























やっぱりお寿司は美味しいです。