無歯顎のヒト(歯が一本も残っていないヒト)の場合、通常は総入れ歯を入れていることがほとんどです。

入れ歯から解放されたくてインプラント治療を希望する方は少なくありません。

無歯顎のヒトがインプラントにする場合、2~4本のインプラントを用いた可撤式のオーバーデンチャー(入れ歯)か、もしくは4本のインプラントを用いて12本の固定式の歯を作るオールオンフォーという選択があります。


オーバーデンチャーは、患者さん本人が取り外し可能なため、清掃性が高く管理がしやすいメリットがあります。

一方、オールオンフォーはネジによる固定式のブリッジであるため、取り外しの煩わしさがなく、何でもしっかり噛めるのがメリットです。

骨の状態がよくないヒトは、All-on-4ではなく、さらに1~2本のインプラントを追加し、All-on-5、All-on-6とする場合もあります。


昔は、失った歯一本に対して一本のインプラントを埋入することもありましたが、インプラントの本数が増えると管理が難しく、費用もかさむため、現在ではその必要はありません。

多数歯を失った方がインプラントをお考えの場合、残っている自分の歯の将来的なことも考えてインプラント治療をお受けになることが得策でしょう。

最小の侵襲・負担で最大の効果が得られるような治療計画が望ましいといえます。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。



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