態癖という言葉はあまり聞き慣れないかもしれません。
日常生活において、無意識のうちに行っている習癖のことを指します。
例えば、寝方であったり、頬杖のようなものです。
特に、睡眠時に好ましくない癖があるものを、睡眠態癖と呼んでいます。
睡眠態癖には、うつぶせ寝や横向き寝、腕枕などの他、歯ぎしりや食いしばりも含まれます。
態癖は、その性質上、なかなか自分では気が付きにくいものです。
態癖があると、歯並びが悪くなったり、顔や姿勢が歪んだりすることがあります。
食事の時に片側噛みをしていたり、ショルダーバックをいつも同じ側にかけたりしていませんか?
足を組む時や頬杖をした時、左右いずれかに偏っていませんか?
テレビを見る時や読書の時の姿勢はどうでしょう?無理な体勢になっていませんか?
また、指しゃぶりや爪を噛む癖も、健全な発育には好ましくありません。
仮に、歯は5グラムほどの極めて弱い力でも、それが持続的にかかり続けると、傾いたり動いたりします。
本来、人間は左右対称の形態で生まれてきます。
これが、左右非対称になるのは、後天的な影響が大きいのです。
その原因の一つが態癖であると考えられています。
特に、成長期の態癖は、骨格の著しい非対称をもたらすことがあるので注意が必要です。
成人の方でも、肩こりや首こり、腰痛などは、態癖を意識してみましょう。