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今回は、歯内療法(しないりょうほう;根管治療)について書きます。
歯内治療は、歯の中の神経の治療のことで、根管治療とほぼ同義です。
根管治療は、歯に痛みがあったり、しみたり、歯を削って被せたりするために行われます。
歯の内部は象牙質であり、この象牙質には無数の細い管が空いています。
これは象牙細管と呼ばれ、直径は0.8~2.2マイクロメートルと非常に細く、電子顕微鏡レベルでないと見ることが出来ません。
仮に、下顎前歯の象牙細管を繋げると、その長さは4.8Kmにもおよぶというのです。
根管治療は、根管内を無菌的することを目標としていますが、象牙質の構造上、実際には無菌にすることは非常に困難で、静菌的な(活動的でない)状態にする程度にしかできません。
さらに、この象牙細管内に取り残された細菌は、毒素を出し、これが身体の他の部分に生じる病気の原因になることが指摘されています。
これを歯性病巣感染と呼んでいます。
歯根の先に見える骨の吸収像(レントゲン透過像)がある場合には、明らかな病巣として確認・診断されますが、実はレントゲン像や臨床症状として現れないものの中にも病巣感染の原因になっている根管治療歯があるというのです。
確かに臨床的には、歯の神経を取った根管治療歯は、レントゲン的に問題のない歯であっても、痛みや違和感、嫌な味がする、歯茎がもわっとする、ザラザラしたものが出てくるなど、通常では理解しかねる症状を訴えることがあります。
患者さんが、なかなか改善しない問題を抱えた根管治療歯を抜いて欲しいと訴えた場合、このような病巣感染の原因になっているのかもしれません。
現に、長年様々な症状に悩まされ、何件もの歯科医院へ行き、レントゲン的には問題の無いといわれ続けた根管治療歯を抜歯したところ、それらの症状が改善したケースを経験しています。
ウェストン・プライス博士の研究では、根管治療後に心臓病になった患者の根管治療歯を抜いたところ、奇跡的にも心臓病が改善しているというのです。
さらに、この心臓病患者の根管治療歯をウサギの皮下に埋め込んだところ、ウサギはすぐに心臓病で死んでしまうという。健康な歯では、一年経っても何も起こらなかったそうである。
また、神経を取った根管治療歯は、神経や血管、リンパ組織から隔絶され、経絡をエネルギー信号的あるいは電気的に遮断すると考えられます。
根管治療歯は、そこから出る毒素によるものなのか、経絡の遮断によるものなのかはっきりはしませんが、他の全身の臓器に悪影響を及ぼすことがあります。
したがって、歯内療法はなるべくしない療法であるのです。