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今回は、砂糖の過剰摂取と低血糖症について書きます。
砂糖は、ブドウ糖と果糖からなる2糖類で、ブドウ糖は速やかに血糖値を上げます。
一方、果糖は血糖値を上げにくい反面、肝臓で中性脂肪に変換され、果糖の過剰摂取は脂肪肝や高脂血症の原因となります。
脂肪肝や高脂血症は、肝臓や骨格筋におけるインスリン抵抗性を増します。
ところで、砂糖を多量に摂取すると、血糖値が急激に上昇します。
これは、他の炭水化物にみられる緩やかな血糖値上昇とは比較にならないほど短時間に急激に起こります。
すると、急上昇した血糖値を適正範囲に戻そうとする生体のホメホスタシス(恒常性)の機能が働き、膵臓からインスリンが多量に分泌されます。
この多量に分泌されたインスリンにより、今度は血糖値が適正範囲を超えて低くなる低血糖状態となります。
低血糖になると、今度は血糖値を上げるためにアドレナリンが分泌されるのです。
アドレナリンは、言わずと知れた興奮をもたらす神経伝達物質であり、イライラや攻撃性を表す性質があります。
さらに、低血糖における神経症状として次のようなものが挙げられています。
- 異常思考、判断力低下
- 非特異的不快感、易怒性、抑鬱症状、啼泣、誇張された懸念
- 「針で刺された様な」痺れ(知覚障害)
- 拒絶、過敏、好戦性、激怒
- 性格変化、感情的不安定
- 疲労、脱力感、無気力、白日夢、傾眠
- 錯乱、記憶喪失、眩暈、立ち眩み、譫妄
- 凝視、目が据わる、霧視、複視
- 視野閃光
- 自動症、自動運動
- 発話困難、発音不明瞭
- 運動失調、協調運動障害、泥酔様症状
- 限局性又は全般性運動障害、麻痺、片側不全麻痺
- 感覚異常、頭痛
- 昏迷、昏睡、異常呼吸
- 全般・部分癲癇発作
(ウィキペディアより引用)
このように、行き過ぎた低血糖は、その反動で神経や精神の変調をきたすことが知られており、いわゆるキレやすい精神状態にすると考えられています。
感受性の高い子供にとって、砂糖の過剰摂取は特に注意が必要なのです。