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今回は、ドライソケット(抜歯窩治癒不全)の治療について書きます。

抜歯をすると、歯根が入っていた部分は窪んで穴になります。これを抜歯窩(ばっしか)といいます。

通常、抜歯窩は血餅(けっぺい)と呼ばれる血液で満たされます。

そして、その表面を上皮が覆ってきて治癒に向かいます。

ドライソケットでは、この血餅が出来なかったり、剥がれて流されてしまったりして、抜歯した部分の骨がむき出しになった状態を指します。

抜歯窩が血餅で満たされない状態では、抜歯窩に常に食べ物が入り込み、酷い接触痛を伴います。

したがって、抜歯窩を保護する必要があります。

ドライソケットになった場合、まずは保存的な治療を行います。

抗生剤の軟膏を抜歯窩に満たすことで、食べ物が入り込まなくなり、痛みが緩和されます。

シーネ(保護床)を使うのも一方法です。


これら保存的な治療で改善しない場合には、抜歯窩を再度掻把(そうは;かきだすこと)し、出血を促して血餅を貯めることで治癒へと導きます。


つまり、抜歯後はある程度の出血が無いと、ドライソケットになり易くなります。

抜歯後は、血餅を保持するために、つばを何回も強く吐いたり、うがいを頻繁に行うことは控えるようにしましょう。


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