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今回は、親知らずについて書きます。

先日、ある患者さんの水平埋伏した親知らずを抜歯しました。

この親知らずは、何年か前から抜歯の必要性を指摘しておりましたが、抜歯が怖かったのか、そのまま放置していました。

再度、抜歯の必要性、親知らずをそのままにしておくことのリスクをご説明したところ、ようやく抜歯をご希望になりました。

そこで、歯の状態を確認するためにレントゲンを撮影したところ、既に親知らずの手前にある歯(第二大臼歯)が大きな虫歯になってしまっているではありませんか!

勿論、今まで痛みやしみるなどの症状は全くありませんでした。

しかし、第二大臼歯の裏側、しかも歯根に相当する部分が虫歯になってしまうと、治療は極めて難しく、歯の神経を取らなければ虫歯が取りきれないという状態になります。

この患者さんも、歯の神経を取ることを前提に虫歯の治療をすることになってしまいました。

歯の神経を取ると、歯の寿命は確実に短くなってしまいます。


最終的には抜歯することになった親知らず、もっと早く抜いておけば、このような事態には至らなかったのです。


親知らずの問題点は
●歯の周りが磨けず、手前の歯まで虫歯や歯周病になる
●親知らずに押されて、歯並びが悪くなる
●親知らずはきちんと生えることが稀で、多くは噛み合わせの邪魔になる
などが挙げられます。

親知らずによって引き起こされる問題は、親知らず以外の歯に不具合が起こることです。

もし、歯科医師から抜歯の必要性を指摘されたならば、勇気を出して抜歯されることをお勧めいたします。


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