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今回は、歯科における誇大広告について書きます。

以前のニュースで、マウスピース(スプリント)で150もの慢性疾患が治療できる旨をホームページ上で表示していた医療法人に対し、措置命令が出されました。

他にも、アトピー性皮膚炎や喘息、認知症などの治療ができるかのような表示もしていたとのことです。

正直申しまして、これらの疾患と噛み合わせの因果関係は全く分かっていません。分かっていないから、完全否定もすることは出来ません。

しかし、理論立てて考えてみれば、その文言や治療成果は疑わざるを得ません。


ほとんど治るとは、いったいどういうことなのか?

限りなく100%に近いのか?それとも90%なのか?

それとも、ほとんどのヒトが施術によって何らかの症状が寛解すれば、ほとんど治ったと云ってよいのか?

施術した場合としない場合では、症状の変化はどれほどの違いがあるのか?

一般のヒトには理解しがたいのではないかと思います。


医療は公益性の高い分野であり、かつ極めてエビデンス(科学的根拠)が重要とされます。

勿論、病気は生命現象の一部分であるので、全ての病気やその治療法についてエビデンスを証明することは不可能です。

だからこそ、医療人は謙虚な姿勢が必要なのではないでしょうか。

医療人は常に高いモラルを問われているのです。


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