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今回は、外傷による歯の破折について書きます。

ある拍子に転んで歯をぶつけたり、スポーツをしている最中に、ボールやバット、ラケットなどを歯にぶつけ、歯が折れるケースにしばしば遭遇します。

万が一、歯が折れてしまっても、歯根(歯の根っこ)が折れていなければ、歯を保存することが可能です。

まず、最初にすることは、除痛と歯の安静、そして歯の揺れを抑えるための固定、審美性の回復です。

歯が折れ、歯髄(歯の神経)が露出した場合には、基本的に根管治療が必要です。


 
野球のバットが当たり、歯が折れた。神経まで達しており、根管治療による除痛を行う


 
根管治療を完全に行い、セラミック・クラウンで審美性と機能回復を行った。自然な仕上がりになっている。


歯が折れたとしても、安易にインプラントにする必要はありません。

自身の歯の歯根が健全であれば、通常の歯科治療での審美・機能性の回復が可能なことが少なくありません。

インプラントは、自分の歯がどうしても残せない場合の最終手段です。

まずは、ご自身の歯を残して治療ができないか、よく検討するべきでしょう。

歯が折れた場合には、治療法について、また歯の保存の可能性について、担当の先生とよくご相談しましょう。

治療の説明は、ご自身が納得いくまで受けることが大切です。

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