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今回は、口呼吸と感染性疾患について書きます。

風邪やインフルエンザなどの原因となる、頻度の高い細菌やウイルス感染症は、非接触性の飛沫感染(咳、くしゃみ、会話などで飛び散った飛沫粒子による感染)、あるいは空気感染(空気中にさまよっている病原微生物が、口や鼻腔を通して感染すること)によって起こります。

鼻腔の粘膜には、線毛(せんもう)という、ごく細かい毛が生えており、鼻腺から出るわずかな粘液を、鼻腔の前方から後方へと送っていきます。

また鼻腔の中は、単純な筒状ではなく、非常に複雑な隆起があり(鼻甲介といいます)、空気の流れが複雑になるようにできています。

鼻呼吸をしている場合には、吸気が粘膜に触れることにより、吸気に含まれる塵や細菌などが粘液に付着し、胃のほうに流れていきます。

しかし、口呼吸が常態化している場合には、口から入った吸気は、直接、咽頭や扁桃に触れ、感染症を起こしやすいと考えられています。
また、吸気が気道のほうに入りやすいので、呼吸器の感染症にも罹りやすいと考えられます。

したがって、感染症の予防の観点から、鼻呼吸が望ましいのです。

扁桃肥大などによる、もともと気道が狭い場合を除けば、「あ・い・う・べ・体操」などによる口腔周囲筋のトレーニンングや、「口(くち)テープ」などが、口呼吸の改善には効果があるかもしれません。

ご興味のある方は、是非、調べてみて下さいね。

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