今回は、咀嚼によるダイエット効果について書きます。

咀嚼は、一定のリズムを刻むリズム運動の一つで、脳内物質であるセロトニンの分泌を促すことが知られています。セロトニンには、様々な生理作用があり、精神の安定や痛みの制御などのほか、睡眠ホルモン・メラトニンの分泌を促し、睡眠、体温、生体リズムなどの調整、ホルモン作用

そして、このセロトニンは、脳の視床下部にある満腹中枢を刺激し、食べ過ぎを抑える働きもあるのです。よく噛まないとセロトニンが十分に分泌されず、満腹感が得られません。その結果、食べ過ぎてしまう可能性があります。

ダイエットの最大の敵は、やはり砂糖を使用した甘い飲食物ですが、これらは得てして柔らかい加工食品が多いため、カロリーが高いうえに咬む必要がないので問題が多いのです。
そして、砂糖を多く含む食べ物は、急激な血糖値の上昇をもたらした後、インスリンを大量に導入動員させ、急激な血糖値の降下をもたらすことが分かっています。いわゆる「低血糖症」と呼ばれるもので、様々な精神や体調の不調をきたすといわれています。(ご興味のある方は、大沢博氏の著書をご一読ください)

セロトニンの原料はトリプトファンという必須アミン酸で、トリプトファンを多く含む食べ物は、大豆製品、乳製品、レバーを代表とする肉類などがあげられます。そしてセロトニンを作り出す過程ではビタミンB6が必要です。

一つの食品に偏ることなく、いろいろな食品を時間をかけてよく噛むことが、ダイエットには非常に効果的です。

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