先週末、初めてスイスのイタリア語圏を訪れました。
スイスには公用語が4つあります。
私が暮らしているのはフランス語圏、そして国内で一番大きいのはドイツ語圏です。
公用語別の人口は、ドイツ語が約60%、フランス語が23%、イタリア語が8%、そしてロマンシュ語は1%未満。
(さらに母語としてその他の言語を使う人もいるそうです。)
今回足を運んだのは、ティチーノ州の州都・Bellinzona(ベリンツォーナ)。
同じスイスなのに、街の看板がすべてイタリア語
日常的にフランス語を目にしている私にとっては、国境を越えてイタリアに来たかのような感覚になりました。
フランス語とドイツ語でもずいぶん違うのに、さらにそこにイタリア語が加わって「同じ国の人がこんなに違う言葉を話している」という事実に、また改めて驚きを覚えました。
街の雰囲気もやはり私の住む地域とは少し違っていました。
入ったスーパーのCO-OP(コープ)でも、配布されている雑誌はもちろんイタリア語。
何気ない買い物の場面でも、言語が切り替わると世界が変わるんだな、と実感しました。
一つの国に4つの言語圏が存在していて、それでも平和にまとまっているスイス。
その懐の深さに改めて感心した週末でした