先日、スイスの野外シネマで観た映画作品のひとつが、なんとチャップリンの『黄金狂時代(The Gold Rush)』でした。
初公開は1925年。この日は100周年を記念した一日限りの特別上映だったそう。
サイレント映画、ちゃんと観たことはありますか?
正直なところ私は一度も最後まで観たことがなく、「音がないと退屈かも…?」と期待値も低め。
“文化の勉強”のつもりで席につきました。
けれど、始まってすぐにその印象は一変。
動きも展開もテンポがよく、字幕と音楽、そしてコミカルな所作だけで状況がすっとわかる。
何度も笑って、あっという間の上映時間でした。
100年経っても、人を笑顔にできる映画。
改めてすごいのは、チャップリンが監督・脚本・主演を務めていること。
写真でしか知らなかった彼が、スクリーンの中で生き生きと動き、コミカルな動きで笑わせてくれます。
帰宅後に調べると、この作品は世界の名作ランキングでも何度も取り上げられているとのこと
観終えて納得です。
そしてチャップリンは、晩年をスイス(フランス語圏)で過ごし、この地で生涯を終えた人。
そんなご縁もあって今回の特別上映が実現したのかもしれません。
初めて観たチャップリン映画が、またひとつ知らなかった世界の文化への入口になりました。
他の作品も観てみたくなりました。
もし機会があれば、ぜひ一度、チャップリン映画観てみてください