Everything But the Bike -2ページ目

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靖国神社問題は国際問題ではない

最近の中国と日本の関係に興味が湧き、靖国神社問題につて考えるようになった。

靖国神社について我々一般人、特に戦後生まれの人間はどれだけ知っているのだろう? 考えているのだろうか? 一般人の認識や考えはせいぜい次のとおりではないだろうか?
1. 靖国神社には、太平洋戦争までの戦死者が祭られている。戦後の東京裁判でA級
　　戦犯の判決を受けた人間も合祀されている。
2. 日本人の戦死者を祭っているのだから、中国や韓国といった外国から首相参拝
　　についてとやかく言われる筋合いはない。
3. 日本は戦争したことを十分反省している。靖国神社問題は、戦争反省という観
　　点で考えても大きな争点ではない。

最近、高橋哲哉薯「靖国問題」を読んでいる。これを読むと、靖国神社が、明治に日本が侵略戦争を始めた頃、戦争で死亡した人達を讃え、国のために命を捧げる行為を美化し、戦争参加を促す手段として設立されている経緯が良く分かる。死者の死を悼み悲しむためではなく、戦死を賞賛するための施設ということである。

靖国問題は、最近外交問題のような扱いであるが、本当にそうななのか?

最近ﾏｽｺﾐも、中国や韓国の公人が「首相の靖国神社参拝に抗議する。」といったことを伝えるだけで、本質的報道をしていない。一過的である。それに教育の現場ではどうだろうか。我々は本当の靖国神社を知り、子供達に伝えているのか?

報道の責任は大きい

情報は、受け取る側がしっかりしなければならないというのは昔から良く言われ、確かに正しいが、かと言って、発信する側の姿勢や取り組み方が軽視されて良いということにはならない。

最近思うのは、海外の情報についてである。

例えば、ある国の情報を、特定公人の言葉だけが真実であるように報道することは安直であり誤解を招く。その国の一般民の意見、公人とは異なる政治団体の意見、関連問題等も伝えるべきではないか?
我々一般人が海外情報を得るﾙｰﾄは限られている。

最近、中国公人が「小泉首相の靖国神社参拝に抗議する。」と発言した。
報道はそれを伝えるだけである。どういう経緯でその発言に至ったのかは伝えようとしない。10億人を超す人々がすむ中国。さぞ色んな意見や論争があるに違いない。それを数秒の報道で済ませて良いのか?

ｲﾝﾀｰﾈｯﾄが普及し、情報入手手段が増えたと言われるが、海外事情が日本語で発信され、かつそれらを積極的に取り込もうとする受け手側の姿勢や能力が無い限り、実質、一般人には伝わらないのと同じである。
言い換えれば、世間一般人が海外情報を受ける手段は相変わらずﾃﾚﾋﾞや新聞ということだ。報道の責任は大きい。

罰則やﾙｰﾙを厳しくすれば、それだけ逃れたい気持ちが高まる

4/17のNHKｸﾛｰｽﾞｱｯﾌﾟ現代。

危険運転致死罪という厳し罰則が適用されるようになってから、飲酒運転で人をひいた後に逃げてしまう件数が倍増したという状況を取り上げていた。

先ず、強烈な憤りを感じた。危険な飲酒運転をしただけでなく、人をひき、更に逃げるという行為。あまりにﾋﾄﾞｲ。

飲酒により正常な運転ができなくなっていることが立証されると、厳しい危険運転致死罪が適用されることを知っているため、人をひいても被害者を助けもせず、先ず逃げてｱﾙｺｰﾙが抜けるのを待つ、または更に酒を飲んで事故当時の酔い加減を分からなくしてしまう加害者。'逃げ得' というﾔﾂ。とんでもなく悪質だ。

危険運転致死罪を適用するためには、立件側(=警察)が相当な時間と労力を費やさなければならないとも言っていた。確かにそうだろう。事故当時の酔い加減を、時間が経った後に証明することなんて難しいに決まってる。

この番組を見て、そこに人間の本質があるように感じた。罰則が厳しくなれば、それから逃れたいと思う気持ちが高まることだ。

これは何も罰則だけに限ったことでは無い。

ﾙｰﾙや取り決めについても同じ。それらが厳しくなると、大概の人間は、なんとかそれをかいくぐるﾙｰﾄや言い訳を考えようとする。

罰則やﾙｰﾙを厳しくするということは、対策として確かに分かりやすい。しかし、本当にそれで現状を改善できるのか?

本来なら、先ず飲酒運転しようという気を起こさないようにすることが大事であって、そのための諸作や教育こそ効果的ではないか?

風が強いから車?

土曜日、電車の中、学校から帰る途中らしい中学生が、隣に座る同級生らしい子にに話している。
「駅まで車で迎えにきてもらおうか。あなたの家にも寄るようにするからどう?」
といって携帯電話を取り出した。
「もうすぐ駅に着くんだけど、風が強いから駅まで車で迎えに来て。」
電話に出たのは母親らしく、どうやら承諾した模様。

ｵｲｵｲ、風が強いからって、なぜ車なんだ? 体調が悪いようにも見えない。どうなってんだろう?

女の子だったからｽｶｰﾄでも気にしたのか? それにしても車を呼ぶかな? 親も親だ。甘やかすなよ。

こんなところから、人間がﾔﾜになっていくのでは?
親には何か別なことに時間を活用して欲しいな。

ｵﾃﾞｯｾｲのﾃﾚﾋﾞCMに出てくるﾊﾞｲｸはﾜﾙｷｭｰﾚ?

ﾎﾝﾀﾞｵﾃﾞｯｾｲの新しいﾃﾚﾋﾞCMに黒くてﾃﾞｶいｸﾙｰｻﾞﾊﾞｲｸが出てくる。ﾗｲﾀﾞｰがﾍﾙﾒｯﾄを取るとそれは女優ﾕﾏ・ｻｰﾏﾝ(映画ｷﾙ・ﾋﾞﾙに出演)。ｴﾝｼﾞﾝは水平対向6気筒のようだから、ﾎﾝﾀﾞﾜﾙｷｭｰﾚか?

ﾊﾞｲｸ好きの私としては少し気になる。

FOMAﾃﾚﾋﾞ電話の使い方

FOMAの新しいﾃﾚﾋﾞｺﾏｰｼｬﾙを見た。

ある営業ﾏﾝ?が出張先からFOMAで自分の会社へ電話し、それを受けた女性が、片手に持ったFOMAのｶﾒﾗで営業ﾏﾝに机を見せながら書類を探すという場面が流れる。

あれは、事実を基に作ったんだろうな。確かにﾃﾚﾋﾞｶﾒﾗなら出来そう。

官房長官は「可能性が高い」と言っているだけなのに「確認された」と報道している

安部官房長官が「DNA鑑定結果から、横田めぐみさんの夫が韓国から拉致されたｷﾑ・ﾖﾝﾅﾑさんである可能性が高い」と発表。ところがﾃﾚﾋﾞ報道は「横田めぐみさんの夫がｷﾑ・ﾖﾝﾅﾑさんであることが確認された。」と伝えている。

ﾃﾚﾋﾞ局が単に間違った日本語を使っているだけなのか、それとも勇み足なのか。

「可能性が高い」と「確認された」は大きく異なる。

そもそも「確認された」とは、調べる以前に分かっていたことが調べた結果として確実であるこが判明した場合に使う言葉。ｷﾑ・ﾖﾝﾅﾑさんが横田めぐみさんの夫であるという情報なんてあったのか?

今回のｹｰｽで「確認された」を使うなら、実際にｷﾑ・ﾖﾝﾅﾑさんの口から「私は横田めぐみさんと結婚し、二人の間に生まれたのがｷﾑ・ﾍｷﾞｮﾝです。」という言葉が出たときだろう。「確認された」は使うのが早すぎる言葉。

あともうひとついい加減な報道の言葉使い。

DNA鑑定のため、韓国拉致被害者の家族から血液等を入手したことを、「横田めぐみさんの夫である可能性のある拉致被害者家族から…」という言い方をしている。ｵｲｵｲ、それじゃあ、拉致被害者家族そのものが横田めぐみさんの夫であるかどうか調べるために血液とかを入手したと言ってることになるだろう。正確な言い方をして欲しいものだ。

北朝鮮との交渉

今日、横田めぐみさん拉致問題関係の報道があった。DNA鑑定の結果、北朝鮮の嘘が明らかとなったという内容。この中で安部官房長官が「北朝鮮に対して、誠意ある対応を求める。」と言っていたが、これが本心かどうか。

政治家なら分かるはず。北朝鮮に誠意を求めても意味は無い。そもそも「誠意」なんてのが国際政治で通用するのか?

拉致問題への対応が北朝鮮政府にとってどんなﾒﾘｯﾄがあるのか、あるいは対応しない場合どんなﾃﾞﾒﾘｯﾄがあるのか、それを北朝鮮側に納得させない限り、交渉が成り立つはずがない。

良く「経済制裁」という言葉を聞くが、日本政府がそれに踏み切らないのは、北朝鮮に実質的な打撃を与える経済制裁を思いつかないからではないか。それに、「経済制裁」の名で何かを実施すると、かえってそれが北朝鮮にとって日本批判のﾈﾀになるだけで一段と交渉を困難にするだけ、という結果になる可能性がある。日本政府、政治家はそれが分かっているから経済制裁を実施しないのでは、と思う。ﾊﾞｶじゃないから。