癌を制圧するサプリメント

 

最近、ほんだ歯科の患者さんで最も人気があり、試された人の殆どが、1ヶ月以内に実感して、購買数が急増してる、サプリが NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド(レジュジーン))です。

先日NHK BS でもサルの臨床試験でも驚異的に若返ることが報道された影響があるかもしれません。

ここ数年ホリエモンがネットでも大宣伝して、富裕層を中心に大ブームになっています。ホリエモンは、NMNビジネスを展開するようですね。

お金になりそうなことはビジネスにするホリエモンですが、どの程度の医学的な精度のものかは、見ものですが、本気ですね!



しかし、夢のような効果がある代わりに、高価すぎて3年前は1か月分のサプリ代が100万円以上していました。徐々に製造技術が向上し2年前でも数十万円していました。


ようやく最近になって、手ごろな価格がになりました。ホリエモンはそこにビジネスチャンスを見出したみたいです。

また、クリニックでは高濃度のNMN点滴も行われています。大きな効果が期待される反面、実は大きな落とし穴があり、大きなリスクもあることを知っておく必要があります。
このブログでは、日本の医師や臨床家でも知られていないリスクについても解説します。(リスクについては第一人者の今井眞一郎教授の最新の講演会内容からです。)

正しく理解して、上手に利用すれば、病的な老化(癌や糖尿病、認知症など)の進行を食い止めるのみならず、新陳代謝するたびに若い細胞に置き換えられ、若返りも夢ではない時代になってきています。

2023年5月11日に今井先生が「NMNを中心とする健康長寿社会の未来」というテーマで最新のNMNに関する知見についての講演会が開催されました。
この講演内容を全部聴講しましたが、素晴らしい内容でした。

最新の情報を織り交ぜて、ニコチンアミドモノヌクレオチドやそのサプリについて解説します。

難しい学術的なことはなるべく、素人向けに簡素化してわかり易くして説明しようと思います。
NMN(ニコチンアミド モノクレオチド Nicotinamide MoNoncleotide)とは、ビタミンB3(ニコチンアミド(ナイアシンアミド))の仲間であり、ブロッコリや枝豆などの緑黄色野菜などにもごく少量ですが含まれています。


NMNによる若返り効果については、ワシントン大学医学部発生生物学部門の医学部の今井眞一郎教授が2016年に発表され注目を集め世界中で研究されいます。


以前より、マウスや猿の実験で、NMNを摂取すると驚異的に若返ることが示されていました。

 

その結果、NMNサプリは病的老化としての糖尿病、癌、認知症などが改善される(というより、おこらなくなる)のみならず、身体の若返りも可能であることが分かってきました。

健康な人であれば、その状態を維持していけることが可能で、加齢に伴うフレイルやサルコペニア(加齢による筋肉量および機能の低下)が防げる可能性があるのです。

人にも有効であれば、まさに夢のサプリですね。

 

どうも、まんざら夢ではないように思います。(私的ですが、私自身も試して6か月以上ですが、自覚できる変化があります。)

 

人に対して同じような効果があるかどうかなのですが、効果があったとする症例報告はあるのですが、実験動物のエビデンスのように無作為比較試験などが行われておらず、実際に人に対して経時的な有効性については、10年~20年の経過を観察しないとはっきりはわからないのですが、実際にアメリカでは人に対する臨床試験が開始されています。


どのようなメカニズムで老化現象が起こるかということですが、NAD+(ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチド)という電子伝達体が、私たちの細胞に少量ながら存在します。このNAD+が減少していくからなのです。


NAD+は生体内でトリプトファン(アミノ酸)やビタミンB3(ナイアシン)を元に、ごく少量だけ作られています。

もう少し、詳しく書いておきます。

【NAD+の役割】
細胞に存在するミトコンドリア内で糖からエネルギーを生み出す重要な役割を担います。

 

さらに、脳(視床下部)に存在する7つ人間には存在するサーチュイン遺伝子1(若返り遺伝子)(長寿遺伝子 Sirt1)」という、老化をコントロールする遺伝子を活性化します。

 

普段、このサーチェイン遺伝子は、人の場合は通常は活動していないのです。

飢餓状態に陥ると活性化することが知られています。
 

Sirt1は、「糖や脂肪の代謝を司る」機能があります。

さらに抗老化効果が現れるのはこの機能が活性化する為なのです。

【老化のメカニズムの詳細】

糖尿病や癌、認知症などの病的老化は、年齢と共に 体内のNAD+が減少していくことで起こる現象です。

もしも、NAD+を外から取り込めば、糖尿病も癌も、いわゆる老化(しわ、皮膚の衰え、シミなど・・)も抑制でき、新陳代謝するたびに若い細胞に置き換わり、見た目にも、能力的にも若返る可能性があります。(少なくとも動物実験で証明されました)

しかし、不老長寿が可能かというと、そうではなく人間の生物学的年齢(心臓や脳の寿命)である120歳を超えることができないでしょう。

 

それまでは、実年齢-数十歳の容姿や身体能力は維持できる可能性があるのです。

 

つまり健康寿命の延長効果です。

【なぜ、加齢と共にNAD+は減少するのか❓】

1.年齢と共にNAD+をつくりだす酵素の量が減少するから。

2.NAD+を破壊するCD38という酵素が増えるためにNAD+が減少していく。

3.毎日私たちの遺伝子はコピーされ、一日1000個以上の癌遺伝子や不良遺伝子が作られます。この数は年齢と共に増え、免疫力低下がおこるために、皮膚の劣化や機能低下、癌などが起こるのです。


このコピーエラーした遺伝子を修復する作用があります。実は、この時に大量にNAD+が消費されます。

このような3つの要因が重なって、加齢とともに急速に減少するのです。

 


(図引用:NOMON
 

【NAD+を摂取すればいいのではないか?MNMとNAD+の関係】

ということは、年齢と共に減っていく、NAD+をサプリで摂取すればいいということになります。

ところが、大きな問題があります。NAD+は分子量が大きくサプリメントで摂取しても吸収しにくいのです。

吸収しやすNMNの形で摂取すれば、体内で、NAD+を合成できるので、スピードが速く大量に体内で生産できるためです。
 


(図引用:エクセレントメディカル
 

次回は製品の選び方や、摂取量、摂取法などあまり知られていないリスクについて