アメリカ政府の公式ウエブサイトである「National Cancer Institute(国立がん研究所)」のウエブサイトにも紹介されていますが、実はビタミンDは抗がん作用のあるサプリメントなんです。
(参照:Vitamin D and Cancer:National Cancer Institute、USA

 

ビタミンDの抗がん作用に関する研究報告や、臨床報告は非常に多くあります。
 

【Vitamin D & anticancer action、ビタミンD 抗がん作用】で論文検索しますと、今年だけでも、10000件以上の論文が公開されています。
その多くは、抗がん剤にビタミンDを追加した場合の治療効果の向上、生存率の向上や、転移抑制効果についての論文が多いです。最新研究ではほぼすべての癌に有効性があるように思います。

アメリカの国立がん研究所の公式見解として、過去および現在の研究成果(エビデンス)もしっかりとしており、補完的にビタミンDを摂取することで癌に対して効果的であると記載されています。

公式ウエブサイトでは、非常に詳しく情報が公開されています。

ビタミンDは様々な癌に対して抗がん作用が報告されているのですが、民族的な差異があり、日本人を対象とした疫学的な調査研究結果の方が参考になると思いいます。

実は日本でも広範囲に調査研究が行われています。
 

日本人3万人以上を調査した結果、血中のビタミンD濃度が高いほどがんリスクは低いことが分かっています。(国立がん研究センターの血中ビタミンD濃度とがん罹患リスクに関する多目的コホート研究「JPHC研究」

ビタミンDは、脂溶性ビタミンで、カルシウムとともに骨代謝で重要な役割を果たしています。

近年の研究で、細胞増殖を抑えたり、細胞死を促進したりする作用により、がんを予防する効果があると考えられています。

日本の国立がん研究センターの報告では血中ビタミンD濃度が上昇すると、がんの発症リスクが最大で25%低下することが明らかになっています。

 

 人を対象としたコホート研究(さまざまな要因を調査開始時に把握し、時間の流れに沿って、健康状態の変化などを追跡して調べる疫学的研究)においても、血中ビタミンD濃度が上昇すると、大腸がんや肺がんを発症するリスクが低下することが報告されていますが、大腸がん・肺がん・乳がん・前立腺がん以外のがんや、がん全体を対象としたコホート研究はこれまで行われていません。

大腸がん、肺がん、乳がん・前立腺がんの既往、または治療中の人は、サプリとしてビタミンDを補給すると、治療効果が促進します。


ビタミンD摂取におけるがん患者の死亡率の影響についてのエビデンスは、死亡率が低下したという報告と、変化しないという報告が拮抗しています。
 

現在研究の主流は、抗がん剤との併用による治療効果の向上がメインです。

ただ、ビタミンDはサプリメントとして取り込んでも、太陽の光を浴びないと活性化されないことや、過剰摂取すると食欲不振、体重減少、多尿、不整脈などの非特異的な症状を引き起こす可能性があります。 

 

さらに深刻なことに、カルシウムの血中濃度を上昇させ、血管や組織の石灰化を引き起こし、その後、心臓、血管、腎臓に損傷を与えることがあります

したがって、適度に補給することが重要です。


(おすすめビタミンDサプリ)
一日の服用量を厳守の上、過剰摂取は控えてください。