カリフォルニア生まれの二人の娘達は、生まれた時からInterracial (異人種間)、Intercultural(異文化間)な環境の中で育ってきた。家の中でのコミュニケーションは英語のみで、日本語は単語をいくつか知っている程度。

 

私は子供達に「あなた達はアジア人だよ」とか「あなたはアジア人と黒人のミックスだよ」と伝えたことがない。それは、彼女達が成長して行く中で、自分達のアイデンティティを見つけてくれたら良いと思っているから。小学校に入ってから、上の娘(現在7歳の娘が5歳の頃)が「ティムはフィリピン人で、リリーは中国人」という話をするようになったので、「あなたは何人?」と聞いたところ、「私はアメリカ人」との答え。じゃあ、「サラ(白人)は?」と聞くと「アメリカ人」、「スティーブ(黒人)は?」「アメリカ人」、「ロージーは?」「メキシコ人」。ちなみに、この子達(全て仮名)全員アメリカ人。どうやら、人種の違いは分かっておらず、逆に違う国の文化的バックグランドを持っていたり、他の言語を話す人達がいることは理解しているようだった。

 

つい先週、下の娘(5歳)に、「あなたは何人?」と聞いたら、少し悩んで、「うーん、そうだな、インディアンかな?私の肌ブラウンだから。あー、でもブラックかな?ブラウンだけどブラック、はは」と、予想外の回答。ニュースでも人種の話を多くしているから、もしかすると彼女なりに自分の人種について考えているのかもしれない。

 

 

肌の色の違いなんて、本当はものすごく曖昧なもの。

 

 

曖昧だから、子供達(特に異人種間で育った子供達)にとっては大した問題ではない。でも、大人の社会ではそれが大きな問題になってしまう。

 

 

子供にはできない肌の色と人種の線引きが、大人になるとできるようになる。。。