♪おー おーおーおーおーおー サークル・オブ・ライフ
のっけから、おサルさん役のボーカルが聴かせてくれる。アフリカ語だという部分の歌詞はサッパリ分からないが、「サークル・オブ・ライフ」のところは、一緒に口づさんでみたりする。
衣装というよりも舞台装置(小林幸子のとは意味がカナリ違う)といった方が、ふさわしいような衣装を身にまとった役者が、キリンやカバ、インパラ、シマウマ、ハゲタカ等々を演じながら、舞台に姿を現す。客席の後ろからゾウが現れたときは、ひときわ大きな歓声が上がった。
……というわけで、久しぶりに劇団四季の舞台を見に行った。
以前見たのは、今映画も好評の『オペラ座の怪人』だっただろうか。怪人がふっくらした容姿であまり悲劇的ではなかったのが、逆にカナしかった。歌は良かったのに。
今回のキャストはそのようなことはなく、とても満足した。
悪役と笑わせ役がいい味だしてるのって、いいよねー。
*
ストーリーは原作のディズニー映画とほぼ同じだが、より勧善懲悪の色が濃くなってる。それから悪役の王弟に謀殺されてしまう王様について、”理想的な父親”のイメージを強調していた。
王様の言い付けを破って、幼馴染みの女の子と”象の墓”へ遊びに行った王子は、命の危機に襲われる。間一髪で王様に助けられた王子は、王様の前に一人、呼び出される。今にも泣き出しそうな王子。
「お前は、自分の幼馴染みを危険な目に遭わせた。そのことについて私は怒っている」
自分との約束を破ったことについては、一切言及しない王様。そしてぶつことも、なじることもせずに、王子の反応を伺う。
「……お父さん、ごめんなさい。僕は言いつけを破りました」
王子は父を裏切ったことについて謝る。
「お前は私がどんなことでもできる、何でも望むことが叶う王様だと思っているが、それは違う。私は、お前を失うことがとても怖かった。お前を救うことができたのも、その思いがあったからだ。いつも強い私でいるわけではない」
それを聞いた王子は父親に飛びつき、王様は息子をぎゅっと抱きしめる。
……え? クサイ?
確かに。一緒に見に行った人も「ちょっと理想的すぎるよね」と感想をもらしていた。
いつぞやのクサイ台詞No.1に選ばれた映画『タイタニック』の"I'm a king of the world!"より、クサイ度は高いと、私も思う。
でも、「良い怒り方をするパパだな~」とも思った。ホラ、息子も深く反省してるしね、いちおう。もはやライオンの社会さえ、千尋の谷に突き落とすなんてDVはないのか。
※ちなみにライオンの画像は、ホームページ用素材集のものです。
※おまけ画像
ストーリーを簡単に説明した漫画、実は9コマもあった。削除したコマの中で、ちょっと気に入っていたものを、ピックアップしてみる。
======================
(2005年6月1日 追加)
今日の「トリビアの泉」で、”劇団四季のミュージカル『ライオンキング』は、公演する地方に合わせて一部のキャラクターの台詞を方言に変えている”ことを知る。
大阪(河内弁・京都弁)、名古屋、福岡版が紹介されてた。
福岡版、サイコー!! 舞台で見てみたい!!