天網恢々疎にして漏らさず
今、世の中はマンション・ホテルなどの耐震強度偽装問題で揺れている。
姉歯一級建築士が関与したとされる206件のうち43件で構造計算書の偽造が確認され、それは首都圏のほか群馬、長野、静岡、奈良など9都県に広がっていた。そして急遽ホテルは休業となり、居住者の安全確保のための退去通知が11自治体で実施された。
これはたいへんなことである。目前の利益追求に目が眩み、 してはならぬことは百も承知で悪事を繰り返してきた姉歯建築士もさることながら、その周りに群がった工事関係者も見逃すことの出来ない悪者である。
因果の法則というのがある。悪いことをすれば、一旦はいい思いをしても、その後必ず手痛い罰を受ける。小さな悪事には小さな罰が当たり、大きな悪事の場合は、二度と立ち上がれないほどの致命的な罰が当たる。悪因悪果・善因善果はこの世の鉄則である。
それなのに世の中には「誰も見ていない、誰にも判らないから、大丈夫」と悪の道に迷い込む人が多い。小さな悪事に慣れて、だんだんと大きな悪事となり、それが暴露されないことをいいことにさらに繰り返し重ねていって、ついに、のっぴきならないほど大きな悪事となってしまう。そしてそれは必ず世に顕れ、天罰は覿面に降る。
これを「天網恢々疎にして漏らさず」という。天の網は広々と大まかで粗く、無いように思えるがけっしてそうではない。悪者は断じて逃さない、という意味である。
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