父が旅立ち5年目となります。
五月の團菊祭は
十二代目市川團十郎五年祭と銘打たれます。
よって
私は父が演じてきたお役に挑戦する月になるわけです。
父の映像や写真を見るにつけ
様々な事を思い出します。
そんな父の五年祭は
私にとりましていつも以上に大切な事柄であり公演です。
昼の部は
毛抜の粂寺弾正。
鳴神の鳴神上人。
不動の不動明王と
いずれも父に教わったお役です。
夜の部は
河竹黙阿弥作品の
あおどぞうしはなのにしきえ
青砥稿花紅彩画
通称 白浪五人男の日本駄右衛門を演じさせていただきます。
いずれも父の得意としていたお役です。
身に余る大役ばかりですが
精一杯勤めたいと思います。