先日
愛車のチャリンコ(エリザベス2号)で帰宅していて
もうちょっとでウチに着くってところで
ふらふらっと今にも転びそうなおばあさまを見つけた
ゆっくりと歩道脇の草むらに座り込むような感じで人影が崩れていく
あー転んでるなー
と思いながら
今すぐ助けに行ってもマイチャリが邪魔やな
駐輪場に止めて急いで駆けつけたほうがいいな
と思い
一旦通り過ぎてチャリを止めて来た道を戻り
座り込んだおばあさまに駆け寄った
体を支えて抱き起こし
「大丈夫ですか」と何度も問う
幸い草むらで地面も柔らかくケガは無さそうだった
でも足元は靴ではなく
鮮やかな黄色のキツネ(?)を模したふわふわスリッパだった
違和感を感じたが
脱げた片方のそのスリッパを器用に履き直して
「大丈夫」との返事がくる
だがその話し方もあまりハキハキせず
酔っ払いのようなゆったりしたしゃべり方だった
不安が募る
しかも夜の8時だ
こんな時間にひとりでどうしたんだろう
はてさて、救急車か警察を呼んだほうがいいのか?
ドキドキした
とにかく何度も大丈夫かと確認した
すると杖がわりに持っていた傘がポッキリ折れて使えなくなったと言う
つまり傘さえあれば一人で歩いて帰れる
家はすぐ近くだからとのこと
そこで私はちょっと待っててと伝えて、家に一旦帰り、傘を1本引っつかんで、再びおばあさまの所に戻った
おばあさまは自力で少し歩いていた
どうやら本当に大丈夫そうだ
持ってきた傘を「使ってください」と言いながら渡した
「お借りしていいんですか」と言われるが再会できる確率は皆無なので「古いもので要らないので差し上げます」と適当こいた
(古くはないが安物なので問題なし)
で、あとは「さようなら」といきたかったが
どうにも歩き方がふらふらしている
それは一人で出歩いてはいけない、必ず介助が要るレベルの危うさだった
ふらふら傘をつきながら5m進んでは止まるの繰り返し
本当に大丈夫なのか
転んだことでふらふらになったのか
普段からふらふらだったのか
助けを呼ぶべきなのか
本当に家はわかっているのか
徘徊ではないのか
いろいろ頭をよぎる
でも、あまりしつこく心配しすぎるのも失礼な感じがしたので
一応「お気をつけて」と言ってお別れした
だが気になる
果たしてこの私の選択は正解なのか
助けたようで実は全然助けてないのではないか
悩みに悩みながら
結局しばらくあとをつけて様子を見ていた
いやもう逆に私が不審者である
だけど、どうしても放っておけなかった
物腰の柔らかい優しい感じのおばあさまで
白髪で痩せてて小さくて
とにかく心配で仕方なかった
しばらく遠くから見守っていたが
歩みは遅く、全然家に辿り着く様子はなかったが
着実に進んではいた
20分ほど経ったところで
これはキリがない
無事を祈りつつあとを追うのは止めようと、
ようやく踏ん切りがついて家に帰った
はてさて
私の行動は良かったのか悪かったのか
結果は分からないままだ
ただの偽善で独りよがりだったかもしれない
でも少しでも役に立ってたらいいなぁ
少なくとも傘は杖として活躍してたからヨシとしよう(笑)
奇跡的にまたあのおばあさまに出会えたら
そして元気なお姿だったら
その時はじめてホッとできるかもしれない…




