コーヒーブレイク 5 | 人生と旅・読書 村上春樹感 アメリカ放浪記

人生と旅・読書 村上春樹感 アメリカ放浪記

人生と読書は切り離せない、体と心のような関係です。人生は旅であり、また、読書も旅です。徒然なるままに書いていきます。コメントお待ちしています。

 

 

 

大阿蘇   三好達治の世界に魅せられて 

        昭和11年~12年に阿蘇を訪れて作詩された。

 

雨の中に馬がたっている 

一頭二頭仔馬をまじえた馬の群れが 雨の中にたっている

雨は蕭々と降っている

馬は草をたべている

尻尾も背中も鬣もぐっしょり濡れそぼって 彼らは草を食べている

草を食べている

 

中略

 

もしも百年が この一瞬の間にたったとしても 

なんの不思議もないだろう

雨が降っている

雨が降っている

雨は蕭々と降っている

 

私が、この詩に出合ったのは、中学の国語の教科書だったと思うが、その時の印象は強く残っている。

雨が蕭々と降っているという言葉の反復が、それ以来、脳に焼き付いて離れない。

33歳で、阿蘇を訪れたときのことである。詩に謳われている草千里は健在だった。晴れていたが、もし、雨が降っていたらと、想像力を掻き立てられた。

その、情景は、確かに永遠に続くかに思われた。

そこに、昨年の4月14日からの最大マグ二チュ-ド7.3の熊本地震である。

呼応するかのように阿蘇山が小噴火した。

今でも、余震は続き、地元の生活は、破壊されている。

達治の詠んだ草千里の情景はなくなってしまうのだろうか。

百年経っても変わらないと謳われている、馬の濡れそぼった姿。

ひたすら、草を食み、雨を無視するような、力強い生命力。

自然災害により破壊された環境でも、変わらずにいてほしい。

私は願う。変わらぬ、草千里を。馬を。その情景を。

 

雨が降っている。馬は草をたべている。雨は蕭々と降っている。

*蕭々(しょうしょう) もの寂しい様子    

*鬣(たてがみ)

 

大阿蘇の詩全文サイト「今日の名文 NO.109」」

http://www.coara.or.jp/~shuya/meibun/bun-E/meibun-109.htm

 

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