ビブリア古書堂の事件手帖 5 | 人生と旅・読書 村上春樹感 アメリカ放浪記

人生と旅・読書 村上春樹感 アメリカ放浪記

人生と読書は切り離せない、体と心のような関係です。人生は旅であり、また、読書も旅です。徒然なるままに書いていきます。コメントお待ちしています。

 

 

剛力彩芽主演でテレビドラマ化された小説である。

ドラマでは、第4巻の母親智恵子と別れるところで終わっていた。

第一話「彷書月刊」で志田の過去が暴露される。

第二話「ブラックジャック」では手塚治虫のはぐれ医者の物語が登場する。

第三話「われに五月を」では、智恵子との再再会がある。

エピローグでは、五浦大輔への栞子の告白もある。

 

この小説のポイントは、栞子である。眼鏡をかけた長髪のおとなしい古書堂の主人である。

そして、冷静沈着で、策略家で、母親智恵子の存在は、脅威でもある。

母は娘に諭すように言う。「あなたなら他人の心の奥まで読むことができる。そういう人間には愛というものを自分自身で味わう必要はないわ。ただ知識の一つとして蓄えればいい・・・中略・・・人の感じること、思うことはすべて、読むものでしかないのよ」

 

智恵子の意見は、とても傲慢に聞こえ鼻持ちならない。

ピカソの言葉が、脳裏に浮かんだ。「恋愛など、芸術に比べれば取るに足りない。」

恋愛は個人的な感情であり生き方であるから十人十色であり、恋愛観に口をはさむことは本意ではない。でも、それを凌駕して、取るに足りないといわせる、ピカソの生き方は、天才として余すところなく、存在感を表現している。

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