ゑびすです
古希を過ぎたら、
居心地の悪い場所に
飛び出そう
日々おもしろいことがないか
あちこち飛び回っている
日常生活を発信しています
迷惑をかけた
運転手のおじさんや
ロットゥの皆さまに、
ググッと
後ろ髪を引かれながらも、
何とか帰りのロットゥに
乗り込んだ私です。
運転手さん同士の話を
聞いていたのでしょうね。
(そりゃあそうよ。
あんな大声で、
ホニャララホニャララ、
まるで喧嘩でもしてるように
怒鳴りあうんだもの…
ロットゥ中に、
まる聞こえよ。
助けていただいた身としては…
プルプル。
滅相もない
文句なんて言える
義理じゃないんですが…。)
あ〜らら、乗り込む私に、
乗客の視線が集中〜
そこは、
笑顔と度胸がものをいう。
オンナは愛嬌、
オトコは度胸
の古希を過ぎた
ワ・タ・シです。
「サワディークラッカー
(こんにちは〜)」
チョット首を右に傾け、
満面の笑み
(まぁ私としては
満面の笑み、と、
言いたいところでは
ありますが、
正直なところ、
ちょっぴり、
イエイエ相当、
顔が引きつっていたかも…ネ。)
で、車内の皆さまに、
ごあいさつ。
ロットゥは
ほぼ満員でした。
つくづく、
何と運のいいこと。
(何でも、運がいい〜、
ってすぐ思うのが、
ワタシノ特技)
運転手さんの後ろの席が１つ、
空いてるじゃありませんか。
私はそこに、
すかさず座りました。
もう
「居心地の悪い場所に
来ちゃった…。」
では済まされませんからね。
目を皿のようにして、
外の景色を見続けましたよ。
しばらく山の中を走ると、
何となく見覚えのある、
市街地へと続く緩い
カーブの坂道に入りました。
「アッ、
市街地に入る道だわ…。
そろそろ
降りた方がいいのかな
でも、まだチョット
早過ぎるかも…。」
目はキョロキョロ
頭はグルグル。
１人旅で長年培ってきた
右脳が、フル回転。
「う〜ん、ダメダメ、
まだ早過ぎるわ。
ロットゥに乗ってから
まだ10分しか
経ってないもの…
ペッチャブリーを出てから
40分以上は
走ったんだから…。」
それから２場所、3場所、
乗客がチラホラ
降りて行きました。
もうそろそろ、
もうそろそろ…。
私は神経を研ぎ澄ませました。
(ナ〜ンて格好いいこと
言ってみたけどね。
実際は、必死のパッチ、
だったのよ〜。
乗客の皆さんは、
後ろから見てて、
きっと
可笑しかったでしょうネ)
またロットゥが
止まりました。
４〜５人の乗客が
降りて行きます。
「アレッ。
ここ
キャ〜ッ、
降りま〜す、
降りま〜す、
降ろして〜
」
私は又もや、
運転手さんの首を
締め上げるような勢いで、
白いシャツの襟を
引っ張りながら叫びました。
(運転手さん
ゴメンナサイ…。)
