『二本目の桜の木で会いましょう。』

先日、余命二か月の大腸癌と診断されてから、何度も何度も奇跡を起こし、三年三か月も頑張り続けた２９歳の女の子が逝きました。

彼女のお母さんが働く会社の顧問をさせて頂いていたご縁で、会社に来ていた当時高校生だった彼女のカウンセリングをしたのが最初の出会いでした。

多感な時期で、強張っていた表情も時間と共にほぐれ、最後は笑顔になってくれたことを思い出します。うちも同級生の息子がいたため、娘のように感じていました。

彼女はお母さんの周りの素敵な大人達と接していく中で、いろいろなことに興味を持ち、行動に移していきます。

その中で、彼女が心底から愛した『流れる雲よ』という知覧特攻隊を描いた演劇があります。

彼女は舞台に何度も足を運び、その素晴らしさを一人でも多くの人に伝えたいと毎年大阪で行う舞台に、自分が入退院を繰り返す中でも実行委員として参加、誰にも負けない舞台愛を持ちながら裏方で活躍しました。

舞台『流れる雲よ』の中で、特攻隊として飛び立つ兵士たちが「靖国神社の神門を入って二本目の桜の木で会おう」と約束する場面があります。

彼女も生前、皆に「二本目の桜で待ってるね」と伝えていたそうです

大好きな自宅で最期を迎えることができ、その自宅から旅立てた事は本当によかったと思います。

帰りに頂いた会葬礼状にあった「娘は人を愛し人に愛された、短いながらも天晴れな生涯でした」という言葉を見て涙が止まりませんでした。

集まった顔ぶれを見て、彼女が皆に与えてきたものの大きさを感じました。

これほどみんなに愛された、２９歳の極々普通の女の子を僕は他に知りません。

生き方のお手本のような彼女から、僕も周りの大人たちも多くのことを学び、あきらめない勇気を貰ったのです。

シンガーのユウサミイさんは彼女の棺の前で、彼女が一番好きだった「I believe」を唄ってくれました。

おかげでみんなで明るく賑やかに彼女との最後のお別れができました。

全国から集まった仲間達と、彼女の話をし、さながら同窓会のような雰囲気がそこにはありました。

改めて思いました。

元気で日々過ごせることはこの上ない幸せだということ。

生きていると、失くして初めて気付くことは多い。もちろん健康もそうです。

遺された者は亡くなった人の分まで周りの人々を大切にしながら一生懸命生きないといけませんね。

彼女のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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4/17(月)に彼女・佐竹芳織ちゃんが生まれ育った京都で、カウンセラー視点からの子育てセミナーをやらせて頂くことになりました。

4/18(火)・19(水)は京都で出張カウンセリングも行います。

関西にお住まいの方、どうぞ宜しくお願いいたします。

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日時／令和5年4月17日(月)　10時～12時30分
会場／長福寺・レンタルスペース洛箱
金額／5,000円　*税込
京都市南区東九条烏丸町34
TEL：090-5363-1237
※京都駅より徒歩10分、地下鉄九条駅より徒歩1分
詳しいアクセス方法は以下のページををご覧ください。⇒ http://rakubako.coolblog.jp/アクセス/

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