人はいさ 心も知らず ふるさとは
  花ぞ昔の 香ににほひける    紀貫之

この花は梅の花といわれています

茨城・水戸の偕楽園は日本三名園の一つ
2月には梅まつりが開催されます

 

http://www.mitokoumon.com/ より

故郷が茨城の私にとって思い入れのある歌です



1月27日 海老澤宗香茶道教室
今年初めてのお稽古








そして
毎月生徒さんの暮らしに役立てていただくため
次月の歳時記のお話をしています

来月2月のテーマは「節分」

「節分」は春夏秋冬の季節を分ける前日のことで
本当は1年に4回あります しかし日本では
立春を1年の始まりとして尊ばれたために
2月3日の「節分」が特に注目されているのです



掛物は 蕗の薹 の絵「暖機」

寒さ極まる頃ですが
雪の下の植物の芽吹き
梅の花の蕾のふくらみ
わずかな春の気配を探して
もうすぐ訪れる暖かな季節を心待ちにします

蕗の薹を花として
花入れには紅白の南天を添えました



鬼の顔にみえる花入れ

「鬼」は当たり前のように存在していますが
語源は「隠ぬ(おぬ)」で
つまり「いない」ということ
姿の見えないものに対する呼び名が「おに」なのです

角が生えていて虎皮のパンツをはいた鬼
その姿は鬼が出入りするといわれる
「鬼門」に由来します
鬼門である東北を十二支にあてはめると
「丑」「寅」の方角!
鬼はウシの角を持ち
トラのパンツをはいた姿で描かれるようになりました

 

節分の伝統的な儀式「追儺(ついな)」
季節の変わり目は体調を崩しやすいです
昔はそれを目に見えない邪悪な存在のせいだとして
追い払う儀式をしました
伝統行事のほとんどは平安時代に
中国から渡ってきたそんな厄払いの風習です
「追儺」もそのひとつで
現代でも様々に形を変えて各地の神社などで行われています
地元の笠間稲荷の追儺式でも桃の杖などで悪鬼を追い払います
 

桃の枝がよく魔除けに用いられるのは
イザナギノミコトが鬼女に桃をぶつけて退治した伝説から
桃には特別な霊力が宿っていると信じられてきたからです




現代の一般家庭では「豆まき」をして鬼退治グー
穀物には生命力と魔除けの呪力が備わっているという信仰
語呂合わせで「魔滅」(鬼を滅する)
など豆を武器に使う理由があります

そして炒り豆でないといけません
「炒る」は「射る」にも通じますし
鬼や大豆は陰陽五行説(木・火・土・金・水)の「金」にあたり
「金」の作用を滅するといわれる「火」で大豆を炒ることで
鬼を封じ込めるという意味があり
最後は豆を人間が食べてしまうことにより鬼を退治した
ということになるのですグッド!



 

現代の茶陶展 福々の席・茨城県陶芸美術館



今年の勅題は「語」



なので風炉先は「源氏物語」
濃茶も「式部の昔」にしました


釜には梅の地紋
お菓子には



梅の間を飛び回る鶯です


茶席には物語が必要です
キーワードを拾いながら
点と点を結ぶことで
無限の世界が広がります
それを一緒に楽しむのが茶会です音譜







 

 

 

 

 

 

【海老澤 宗香 茶道教室のごあんない】

次回の

お稽古は 2018年 2月24日(土)

毎月 歳時記と和歌のお話しつき音譜

1月から夜7時の回も追加しました
ワークショップは 2018年3月25日(日)

茶道の神髄「侘び」を体感するワークショップですキラキラ

 

いずれも経験問わず募集中ですビックリマーク

見学も歓迎しております

事前にご予約をお願いいたします

Email : WAXWANE29.5@gmail.com
※WAXWANEは小文字にしてメール送信してください