1月14日 茨城県陶芸美術館にて

呈茶会をさせていただきました



今 同美術館で開催中の企画展
「いばらき工芸大全III 染織の巻」
に出展されている須藤玲子さんにご協力いただき
作品で席を彩っていただきました




須藤玲子さんは茨城県石岡出身で「株式会社布」の代表や
「無印良品」の取締役会を務めていらっしゃいます

須藤さんの作品は古い染色技法と新しい織り技術を融合した
革新的なデザインで世界中の美術館に永久保存されています

茶席に用意していただいた作品も
1枚なのに奥行きが感じられる不思議な布です






この布は「白雨」(はくう)という作品です


お正月を過ぎると陽射しも明るく温かく変わっていきます
あたたかな雨は雪を溶かし
雪の下には確かに植物の新しい芽吹きが始まっています


そんな春の訪れを心待ちにする室礼としました










水指は迫二郎さんの作品
ガラスは涼し気な印象なので
夏にもちいられることが多いですが
力強い作品から
植物の芽吹きのパワーを感じたので選びました


新年を祝い お茶碗には松竹梅 や
雪解けのキラキラした景色のものを



茶杓は私が削りました

もともとはお茶に招くお客様のために

亭主が想いを込めた茶杓を削り

茶席で使っていたのです


銘は「下萌」(したもえ)
大地から植物の芽が萌え出でる意で
春の訪れを予感させます






釜は瓢箪を象ったものですが
鏡餅にも見えます

1月11日は鏡開きでした 
鏡開きは元々は松の内(1月15日)が終わったあとの
1月20日に行われていました
しかし慶安4年4月20日に徳川3代将軍の家光が亡くなってから
関東では月命日を避け1月11日になりました




お菓子は笠間稲荷の前の松島さんに
きんとんを作っていただきました



きんとんは芋を練り込んであるので痛みやすく
気温の低い時期にしか楽しめないお菓子です



銘は「陽だまり」



当日は快晴で
窓から燦々と光がさし
テーマにぴったりな
あたたかな席となりました





春を心待ちにする席の物語と
ご自身の経験とを重ね合わせ
感動してくださったかた

「今年もがんばるぞー」

と芽吹きのパワーを受け取っていただいたかた

「正しい抹茶の飲み方を教えてください」
と勉強熱心な青年

お子さまや
ドイツからのお客様





今回もたくさんのお客様がいらっしゃってくださいました
ありがとうございました






「いばらき工芸大全III 染織の巻」
をご覧になっていただくとわかりますが
茨城は古くから染色と深い関わりがあり
現代になっても須藤玲子さんのような
世界中で大活躍されている作家さんを
生み出している地です
陶芸とともにもっと積極的に全国に文化発信できる地に
なれば良いなと願っております
お茶と陶芸を楽しむための講座など今後も催させていただきますので
皆様ぜひ茨城県陶芸美術館にお立ち寄りください

 

 

 

 

 

 

 

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