今号は、「日経ビジネス」11.7号から二つの記事を紹介します。
■ 目 次
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[1] 特集 こんな会社で働きたいー社員のやる気の束ね方
[2] 終わらない話 「資本主義の自殺」への戒め
[3] 編集後記
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■ 内 容
[1] 特集 こんな会社で働きたいー社員のやる気の束ね方
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大企業、中小企業問わず成果主義を導入し、処遇や給料に差をつけた
ものの、社員のやる気が上がらず経営者の間では「モチベーション」
への関心が高まっているそうである。
★日経BP社が22~39歳の職業人4,000人のメールアンケート
で、モチベーションの重要度と達成度を調査している。
★モチベーションの重要度では、上位は
1.人とのつながり―尊敬できるトップがいるや組織がフラット
で自由に発言できる等
2.会社のビジネスモデルへの誇り―会社の将来に期待や自社の
事業に誇りが持てる等
である。
★達成度では、逆に低い(実施されていない)のは
・実績により給与が大きく上下やストックオプションや持ち株
制度がある等
・会社全体に一体感がある
である。
★ムジャキフーズ(http://www.mujaki-foods.com/
)は、
重要度57ポイントの実力本位を導入している企業である。
腕一本でチャレンジャー→大将2級→大将1級→店主へと
成り上がれるシステムを導入している。
★一方重要度75ポイントの「人とのつながり」を大切にしている
企業としてプラン・ドゥ・シー(http://www.plandosee.co.jp/
)
を挙げている。
つまり、皆が楽しければお客にいいサービスが提供できる仕組みを
実践している企業である。
(コメント)
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●ビジネス理論で強調されるのは、優れたビジネスプランや
他社との差別化等であるが、企業は人の組織体であることより
成功の基本は、社員のやる気=モチベーションと言って過言では
なかろう。
●社員のモチベーションは、業種や企業により其々異なることは
アンケートが示しているとおりであるが、高い企業は
達成度の低い持ち株会等の導入や公開等を目標に社員のベクトルを
一方向にあわせている企業ではなかろうか。
●それとその企業の理念や方向性が社員に浸透している企業であろう。
優れた経営者は、経営理念や考え方が社員が十分理解しているか、
社員に十分浸透しているか常日頃から腐心されているのではなかろうか。
●その為に、毎朝の会議や定例の打ち合わせ時には
社員がまたかと思うくらい口酸っぱく言うことも必要であろう。
●私の経験から、働きたいと思う職場や会社は
一言で表現すると社員に覇気があり緊張感が漂う職場である。
和気あいあいのお友達クラブ的な職場や放任的な会社がいいとは
思わない。
[2] 終わらない話 『資本主義の自殺』への戒め
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テレビでも御馴染みの日本総合研究所(http://www.jri.co.jp/
)
理事長の寺島 実郎氏が最近のマネーゲームに警鐘を鳴らしている。
★全共闘運動が吹き荒れた学生時代を過ごした寺島氏は
35年間資本主義の可能性を信じてきたが、最近この資本主義が
弛緩していると感じる。
★それは、グローバル資本主義の名の下で進行している競争主義、
市場主義の礼賛である。(実態はマネーゲームへの埋没に過ぎない
と指摘する。)
★最近のライブドア、村上ファンドそして楽天などの企業買収騒動に見られる
「資本による企業支配」という行き過ぎた資本主義観であるという。
★そこには、事業を育成する、社会に貢献する、利害関係者に配慮する等が欠落している。
これは資本主義の自殺であると警鐘されている。
(コメント)
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●個人的には以前から実に冷静沈着な論客として注目していた寺島氏
ではあるが、このコラムも大変示唆的である。
●ソフトバンク、ライブドア、楽天等のIT企業はその業界で
生き残るにはスピードが問われることは理解できるが、
寺島氏が言うとおりステークホルダー(利害関係者)を余りにも
無視していると感じる。
●今まさに楽天のTBS買収騒動中である。改めてマネーゲームに
ついて考える格好の機会ではなかろうか?
単に興味本位でどちらが勝利するかを見るのではなく。
●事業はやはり地道に築き上げるものと考え直してみたい。
経営者が10~20年間一生懸命汗を流して築き上げた会社が本物
ではなかろうか。
[3]編集後記
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昨年1月から隔週で発行してきたこのメールマガジンは、今回で
最終回と致します。今までのご愛読に感謝申し上げます。
なお、今後は下記Blog(ビジネスの素)で時事の話題を
紹介していきますので引き続きのご愛読をお願い致します。
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