社内旅行


冒頭から聞きなれない言葉が出てきて理解できない方もいらっしゃったのではなかろうか?

イラチとは、大阪弁で「気の短い人、せっかちな人」の意味だそうです。

現代は、世界中にこのイラチが増殖していると10.21付

日経新聞が取り上げている。

青を待たずに渡り始めるイラチ(せっかち)大阪人をなだめるために考案された「青になるまでの待ち時間を示す表示灯付き横断信号※」がスローライフを地で行く沖縄に初めて3台導入されたという。

※エスカレーターの右側を歩く習慣も大阪が発祥と言われる。

そして日本人の、電車の遅れを我慢できる限界は社会人の半数以上が10年前の10分から「5」と、インターネットのサイト画面の表示の限界は7割強が「10秒以内」と答えている。

先年のベストセラー「ゾウの時間ネズミの時間」の著者で東京工大教授の本川達雄(57)氏は、「日本人一人の消費エネルギーはヒトが生きるのに必要な量の40。生物として高速社会についていけなくなっている」と警告されている。

この記事の出た21から22日にかけ、私の会社では伊豆長岡石http://www.ikyu.com/datas/00000160x.htm )で研修が行われた。

効率的な研修の後は、ゆっくり露天風呂や砂風呂に入り夜は伊豆の海山の幸を仕立てた懐石膳に職場では見れない芸達者が花を添える楽しいひとときであった。

最近は、社内旅行を廃止したり都内のホテルで一泊翌朝解散の会社が多くなってきていると聞くが、今の「イラチ社会」であればこそ社内旅行が復活してもいいのではなかろうか!

(追記)30数年前、住友銀行の故堀田庄三頭取大正製薬との取引を獲得するために、創業者の上原正吉の背中を風呂場で流し、取引獲得に息子を上原家の婿養子(現社長上原明)入り成功のエピソードを思い出し、

伊豆長岡石亭の風呂に一緒に入ったオーナーの「背中を流す」タイミングを掴めなかったのが悔やまれる。

楽天トラベル


楽天http://www.rakuten.co.jp/ )とTBShttp://www.tbs.co.jp/ )との経営統合問題に関し、昨日の

日経新聞は今後の展開について3つのシナリオがあるとしている。


シナリオ1は、TBSが株の持ち合いなどを組み入れた逆提案をする。2はTBSが統合案を拒否し、

楽天が株式公開買い付け(TOB)を仕掛ける。そして3はTBSが受け入れ共同持株会社設立の協議入りである。
※TOBとはhttp://www.yomiuri.co.jp/atmoney/dr/20040406md01.htm 参照


今後の展開を予想するにあたり、やはり楽天の三木谷会長兼社長(40)の性格、人脈そして楽天の

企業実力であろう。


三木谷氏は、この読売新聞のHP(http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/special/64/interview0201.htm ) に書かれているように素性のいい、ITネットの成功者である。


つまり、あのホリエモンと違い銀行出身者で財界の長老にも可愛がられている「よい子」である。

今回の件でもバックに前三井住友銀行西川頭取らがいると聞く。


しかし、楽天も時価総額は1兆円といわれるがこれは将来の成長を先取りした高株価によるものであるが

最近のM&Aによる多角化により借り入れも4~6千億円と多額に膨らんでいる。


したがって、三木谷氏も今回は失敗が許されない「大きな賭け」で
「一文なしになるかもしれない」崖っぷちに立っている心境ではなかろうか。


今後の展開をフォローしていきたい。

                  (写真は楽天トラベルHPより)

小泉首相


昨日の小泉首相が首相就任以来5回目の靖国神社参拝で、中国、韓国はじめ
アジア諸国との経済・外交関係の悪化が予想されると各紙が同様に論説している。(写真はAsahi.com:http://www.asahi.com/  より)


小泉首相は「言ったことは必ず実行する」(日経新聞)という古典的な美学を政治家としての座標軸にして靖国参拝したとは言え、あまりにも国益を損なう理解しがたい「こだわり」ではなかろうか?


15日のBLOGでも中国エリートの対日観を取り上げたが、彼等の「日本が何をしたいのかわからない」「日本の国益と外交の方向性との関係が読めない」懸念を一層深めたことになる。


財界首脳も一様に「政冷経熱」から「政冷経冷」を危惧している。新幹線、道路や発電所等の中国の国家プロジェクトから日本企業が弾き出される可能性が高くなるだろう。


あのトヨタ自動車も中国の省エネルギーと環境保護の支援に、北京の名門で胡錦涛首相の母校清華大学の研究センターに5年間で総額3000万元(約4億2000万円)を寄付した矢先である。(「日経ビジネス」10.10号)


変人か奇人かは我々にはわからないが、小泉首相の「適切に判断」の意味は広辞苑を引いても理解できない。


先月の選挙で小泉首相を、自民党を支持して本当によかったかどうか
早晩悪い結果が出てこなければいいと願うばかりである。



日本経団連(http://www.keidanren.or.jp/indexj.html )は来年5月に退任する奥田碩会長の後任に、現副会長でありキャノン(http://canon.jp/ )の御手洗冨士夫社長(70)を起用する人事を内定した。


丁度タイミングよく「日経ビジネス」10.10号で「キャノン御手洗冨士夫未完の野望」を特集を組んでいるので、その御手洗氏について簡単に紹介したい。


御手洗氏は、1995年から23年間キャノンUSAに出向し、43歳で米国現法の社長を務め米国流の経営を身につけた経営者である。


御手洗氏の手腕はいうまでもなく、2005年12月期まで6期連続で過去最高の連結純利益を更新する見通しで、2010年には連結売上高を5兆5千億円、純利益を5千5百億円とし世界の100傑を目指している

御手洗氏の経営手法の特徴は「グローバル」と「ローカル」の両流である。


米国23年間にIBMのガースナー前会長やATTのオルソン元会長等から米国流の経営を学んだ「グローバル」派である。


一方、ボーナス支給時には1000人の幹部には直接握手をしながら「ご苦労さん」と声をかけ明細を渡している。そして現場に行って目標のチェックを常に行う「ローカル」派でもある。


ある企業では、今時珍しく給料の現金支給をして元社長が給与明細を渡しながら「ご苦労さん、家族はどう? 貯金して早く家を持つんだよ。」と声をかけていたが、後継社長はそれを引き継いだが社員には「給料もらいすぎではないか? まだ働いていたのか?」の嫌味をいいながら渡していると聞いた。


その会社の社員のモラールは落ち、業績も低迷するのは聞くまでもないと推測される。





西郷像

先に京セラの稲盛和夫名誉会長の連載「敬天愛人」を紹介したが、今日はその3講試練を再度紹介します。(「日経ビジネス10.17号より」

南洲遺訓19条」には、『古(いにしえ)より君臣共に己を足れりとする世に、治功の上りたるはあらず。自分を足れりとせざるより、下々の言も聴き入るもの也』(以下省略)があるという。

簡単に言うと、少しばかりの成功を収めて傲慢になっていく人は欲の深みにはまって沈んでいく。自信過剰で謙虚さを欠いた経営者が舵をとる企業が長く続いた試しがない。

試練は、病気や失敗、左遷や倒産などだけでなく、「成功」もまた天が与える試練でなのであるという南洲がいう。

確かに、最近はIPO(新興〕市場に多くのベンチャー企業が上場しそのキャピタルゲインを得て億ションや高級車を何台も購入しているが、上場とはその企業を更に成長させ社会に利益を還元していくことを理解できてない経営者が多いと聞く。

改めて、稲盛さんの「人を導くリーダーにとって最も大切なのは人間性や人格を磨ことである」を肝に銘じてもらいたい。



現在国費留学生として北京大学に留学して2年半の加藤嘉一さん(21歳)が「日本は中国とうまく付き合っていく気があるのだろうか」と中国の将来を担うエリート層が口をそろえて言うという。(「AERA」10.3号より)


半日デモが起きる直前の北京大学での世界的に有名な某日系企業の就職説明会で、ある事件がおきた。(写真は北京大HPより)


そのエリート層たちは多くの日系企業に対し『崇拝』にも似た感情を持っているで当日の会場はほぼ満席の大盛況であったが、日本語のみで書かれたアンケート用紙が配られ、採用条件の「日本語必須」に失望して多くの学生が退席してしまった。


彼等中国一の難関校の北京学生の英語能力は優れており、日本の世界的企業がなぜ「日本語だけ必須」「日本語が話せないと採用されない」か理解できないという。


そして彼等は一様に「日本が何をしたいのかわからない」「日本の国益と外交の方向性との関係が読めない」とため息をつき、また北京大学や清華大学に進む「日本との懸け橋になりたい」と思っている日本からの帰国子女が、日本への無力感をもっているという。


小泉さんに、改めてポスト郵政民営化の日本外交に真剣に取り組んでもらいたい。