- 佐野 真一
- 渋沢家三代
昨年11月の携帯電話の番号継続(ポータビリティー)制度が始まり、
NTTドコモ、KDDIそしてソフトバンクモバイル(旧ボーダフォン)
の加入者獲得競争が展開され、初戦はKDDIの勝利であった。
この競争の2回戦・春商戦が始まり、新入社員や新入生をターゲットに
した新製品の発表を今月16日、NTTドコモとKDDIが行い、
ソフトバンクモバイルの孫社長も米アップルの「iPhone」発表会
に出て着々と準備中であるという。(「日経ビジネス」1.22号から)
しかし、国民の4人に3人が所有する成熟市場になった現在、昨年
からの各社新製品投入やキャンペーンにも拘わらず、顧客の多くが
新機種の登場で安くなった旧機種を購入し、新機種が予想外に売れて
いない。
その結果、各社は余剰在庫をかかえ、例えばNTTドコモは1000万台
の在庫との説も飛び交い、また各社とも開発コストの削減やメーカー
ヘの発注減を余儀なくされているという。
渋沢栄一は江戸幕末、明治、大正・昭和(6年没)にかけて生き抜いて、
我が国に資本主義を持ち込み、定着させた「巨星」である。
栄一氏が興したのは、第一国立銀行(旧第一銀行)、日本興業銀行
東京海上保険、東京ガス、王子製紙、帝国ホテル、新日本製鉄など
今に日本を代表する企業群に、東京商工会議所、東京証券取引所など
ありとあらゆる分野に及んでいる。(「渋沢家三代」より)
しかし、それを次ぐはずの長男・篤二は、遊蕩に溺れ渋沢家から廃嫡
処分をされ、栄一を継承した篤二の長男・敬三(栄一の嫡孫)は
日銀総裁や大蔵大臣を勤めるも晩年は民族学者となり、「にこやかな
没落」を遂げたという。
事業承継では、「事業は三代まで」とよく言われるが、この渋沢家は
正しく絵に書いたような三代での終焉である。
携帯電話は成熟市場ではあるが、その没落を防ぐには各種ソフトの開発
や利便性の一層の向上しかないであろう。

















