蝦読weekly 20240310~0316 | 50までの抵抗

50までの抵抗

50代半ばのおじさんが主にランニングと読書で加齢に抵抗するブログ

 蝦読weeklyです。


万城目学著 『鴨川ホルモー』
 「ホルモー」の世界に飛び込んでいく大学生を主人公にした青春SF小説。
 佐久間宣行のオールナイトニッポン0で話題になったことから手にしたのですが、これは大好きなヤツでした。大学生の若さ、青さ、熱さが大学生だったころの自分を思い起こし、「ホルモー」の設定にはクスリとさせられ、怖さも感じ……こういう楽しい小説ホントに好きなんですよねぇ。一気読みでした。キレイに完結したと感じた作品は続編やスピンオフを読まない私ですが、すでにスピンオフの『ホルモー六景』も読んでみたい気持ちにさせられています。主人公が「ホルモー」を通して成長していく王道のストーリーはもちろん、個人的には楠木ふみというキャラの魅力に撃ち抜かれました。
 今回はkindleで読んだのですが、本棚に並べたかったので『ホルモー六景』とともに買っております(笑)。 

万城目学著 『ホルモー六景』
 『鴨川ホルモー』のスピンオフです。
 本編の登場人物や「ホルモー」に関わる人物が繰り広げる短篇集。本編が大好きな作品だったので気持ちの冷めないうちに速攻で読もうと。基本コミカルに描かれる短篇ばかりですが、実在の人物の絡め方の上手さに感心させられ、ザワッとさせられたり、ホロッとさせられたり、いろんな感情に襲われる作品集です。どの作品も楽しかったのは言うまでもありませんが、楠木ふみの話は、話としては面白かったのですが「キャラクターのややミステリアスなところ」に魅力を感じていたので、うーん、個人的には読みたくなかったかな。まあ、ここは個人的な好みの問題なので。
 ファンの方には「今さら?」と言われるでしょうが、万城目学は作品を追いかけたい作家の1人となりました。タイトルは聞いたことがある作品も多いので、次は『偉大なるしゅららぼん』を読んでみます。