蝦読weekly 20231126~1203 | 50までの抵抗

50までの抵抗

50代半ばのおじさんが主にランニングと読書で加齢に抵抗するブログ

 蝦読weeklyです。
 今週も所用のため遅れましたm(_ _)m


ロスタン著 『シラノ・ド・ベルジュラック』
 再読。
 学問に通じ、詩人や作家としても名高く、剣をとっても強い騎士シラノ。大きな鼻がウィークポイントで、従妹であるロクサーヌに思いを寄せているものの、その容姿から思いはかなわないと思いこんでいます。ロクサーヌはシラノの騎士仲間であるクリスチャンに思いを寄せ、クリスチャンもまたロクサーヌへ好意を寄せていることを知るシラノ。それぞれの思いをかなえようとするシラノの姿と生き様が素敵なんですよ。こういう人間になれるといいなぁと思いますが自分には無理かな。
 そんなこともあってシラノは好きな人物ですし、ストーリーもお気に入りの作品です。またいずれ読みます。



平岩弓枝著 『南総里見八犬伝』
 古典文学最長の作品であり、私の愛する作品でもある『南総里見八犬伝』の抄訳です。
 はっきり覚えていませんが、若かりし頃に文庫ではないバージョンで読んでいます。子どものころから『南総里見八犬伝』は好きで、いろんな抄訳を読んできましたが、どの抄訳も面白いのが八犬伝。展開はある程度わかっているので、読み進めるのもサクサク。久々に八犬伝の世界を堪能しました。今回の訳者は多くの名作を残す著名な作家。言うまでもなく、文は非常に読みやすく、情景も浮かびやすい。挿絵も雰囲気があっていいです。犬江親兵衛登場、八犬士が揃った後はカットに近いです。省略された部分はダイジェストっぽく。それは他の抄訳にも見られることですし、物語そのものが長いので仕方なし。欲を言えば道節や毛野の仇討ちの話は、もっとしっかり読みたかったかな。
 最初に『南総里見八犬伝』の世界に触れるのなら、読みやすさも、量もオススメできます。

 ちなみにより詳細に抄訳を読みたいなら河出文庫・白井喬二訳が個人的なオススメ。
 内容としては集英社文庫・安西篤子の著書もオススメです(が絶版です……)。
 最近Kindleで十二巻の「完訳本」を見つけたので、これから毎月1~2冊読む、「念願の八犬伝完訳読破チャレンジ」をします。



双馬毅著 『100万円の払い戻しを1年で24回受ける方式』
 著者による競馬予想メソッドによる的中例を紹介する本です。
 私は本ブログでも触れている通り競馬好きで、勝馬投票券もよく買います。使うのは血統とローテーションです。ローテーションを使った予想で最も強く影響を受けているのが著者の理論。私自身の予想下手が災いしたので当たらないですし、基本複勝なので当たっても大きな配当はほとんどないですけど(^^;)。これだけ大きな払い戻しがあったら気分いいだろうなぁ。100万ですよ、10,000,000! 一度でいいから当ててみたい!



亀谷敬正著 『チェンジオブペース』
 久々に読みました。
 ここまでレースでの位置取りから好走できそうな馬を狙うメソッド。今でも使える考え方なのかわかりませんし、そもそも自分自身も予想では過去のレースの位置取りをあまり使わないので、読み物として楽しむことに。著者の競馬理論は読んでいて、よく考えるなぁと感心させられます。

 こういう競馬予想メソッドの本は好きなので、昔からいろんなものをよく読んでいますが、自分の下手さからか当たりません(^^;)。でも、いいんです。最終的に本を買うのも、信じるのも、勝馬投票券を買うのも自己責任。本の内容を楽しんで、予想を楽しんで、レースを楽しんで。こういう本との正しい付き合い方だと思っています。



織田作之助著 『競馬』
 初めて読む織田作之助です。
 題材にも惹かれましたが、作中で描かれる「ひたすらに馬番1の単勝を買う男」の境遇に共感できる部分もあって、短篇ながら強く印象に残りました。愛した者を失う悲しみと、それを癒す手立てって、最後には自分にしかわからないものです。

本本本本本本本本本本本本本本

 12月ですね。
 もう2023年もクライマックス。
 芥川龍之介全集は今年も手をつけていないなぁ。
 カラマーゾフの再読もまだだなぁ。
 ポケットマスターピースのポーの作品集も未読。
 kindleの明智小五郎全集も読めてないし。
 小川哲の『ゲームの王国』も未読。
 ヘッセの『ガラス玉演戯』も。
 バルザックの『艶笑滑稽譚』もまだだ。
 あ、『太平記』も本棚にあるぞ。
 『ヒロイン』はそろそろ読み始めるかな。
 『過去を売る男』も、柴田元幸訳の『ガリバー旅行記』も、町田康の『口訳古事記』も買いたい。
 うん、今年中には無理だね(笑)。
 とりあえず12月恒例の『三四郎』読んで、ダンテの『神曲』も読もうかな。
 (↑積読解消する気がない笑)