2日遅れの蝦読weeklyです。
まずはルーティン記事から。
先週読了した本はこちらです。
柳田理科雄著 『空想科学読本』
これまでに何度読んだかわからないくらい読んでいます。アニメ、マンガ、特撮世界の様々な現象を科学的に面白おかしく読み解く一冊です。
記憶によるとデータの正否が話題になったと聞いたことのある本ですが、私は大好きな本です。そりゃ、数字やデータが正しいのが良いに決まってますが、取り上げられているデータが正しいかどうかなんて、私にはわかりません。本で取り扱う内容の着眼点が素晴らしいし、文章というかツッコミの視点が非常に私好み。最初に読んだときの衝撃と笑いは忘れられないですし、今回もやっぱり口元の緩む読書時間。
『ラブイユーズ』の合間読みのつもりでしたが、何だかんだしっかり読んじゃいました(笑)。
柳田理科雄著 『空想非科学大全』
著者の『空想科学』シリーズの初期は好きな本が多く、この本も例にもれず楽しんで読んだ記憶があります。
初期の頃がなぜ好きなのかというと、私世代を直撃するような作品選択が多かったからです。最近の作品が多くなると、知らない・見てない・リタイアしたといったものが増えて、ピンとこないもので……。
3分間しか変身できないウルトラマンが日本を守るためには何人のウルトラマンが必要か、とか話の視点や話題の選び方が上手いなぁと思います。
バルザック著 『ラブイユーズ』
財産分与をめぐる争いを描きます。
バルザック読み3冊目になります。バルザック作品は久々ですが、これは3冊の中では群を抜いて面白い作品でした。出てくるキャラに悪辣な人間が多くて、しかも魅力的。お金に関わると決してよろしくない人間性を見せる場合もあって、そこを描くとこうなるという感じでしょうか。なかなか時間が取れず、読了までに時間がかかりましたが、本当は一気にクライマックスまで行きたかったくらい。帰宅して本を開くのが楽しみな作品には、そこまで出会えませんので、いい出会いになったなと思います。
改めてバルザックの作品を読みたくなったので、岩波文庫のサイトを見ていたところ『艶笑滑稽譚』第一輯が品切れになっていたので、翌日書店へ。置いてあったので即決で購入。次のバルザックはこの作品です。