ども、蝦読weeklyです。
今週読了した本はこちらです。
山口悟著 『身のまわりのありとあらゆるものを化学式で書いてみた』
結果的に2022最後の読了本となりました。タイトル通りの本です。
化学は全くの門外漢でありまして、この本は恐らく体裁からも初心者向けなのでしょうが難しかった笑。ただ、細かなことはわからなくても、世の中に起こる現象は化学的にきちんと説明できることばかりで、その原理もわかっているということは伝わってきました。
あと、CもHもOも、それ以外の原子や分子も偉大であるということもわかりました。化学反応やイオンのシステムを解明して、使えるようにした人物ってスゴイですね。
谷川嘉浩著 『スマホ時代の哲学』
こちらが2023最初の読了。スマホで常時接続できる社会でどう考えて生きていくべきかを論じています。
周囲と常につながっていられる時代の中で、モヤッとしたことや他者視点を拒み、また自意識を過剰に信じすぎる風潮に疑問を投げかける内容なのだと感じます。自分を知るため、自分自身と対話をするために他者の視点を受け入れるのは大切なことだし、モヤッとしたことを受け入れるのも大切だというのはその通りだと思います。
自己啓発の類は、自己を変えられれば大丈夫というものであり、組織は変わらなくてもいいのだということにつながりかねないという指摘にはハッとさせられました。
佐藤晃子著 『源氏物語 解剖図鑑』
源氏物語の解説書。
物語の内容だけではなく、当時の社会や風習の解説や、可愛らしいイラストも入れて、『源氏物語』の世界をとにかくわかりやすく、とっつきやすくしようという意思が伝わってきます。現代語訳全編を通読するのは辛いという人は、まずこの本から入ってみて、ちょっとした予備知識や雰囲気を知ってから読み始めるといいかもしれません。
ストレートに良著だと思います。
小川哲著 『地図と拳』
義和団事件から第二次世界大戦までの満洲を舞台にした群像劇。
手に取った時の厚さにたじろいでずっと積読でしたが、読み始めるとあっという間。史実をベースにしつつ、マジックリアリズム的な要素もあり、登場人物の中に受け継がれていく思いもあって……いろんな側面から楽しめる小説でした。こういう長い年月の移り変わりを描いていく作品好きなんですよ。どこかに張られた伏線に私が気づいて、物語の中に受け継がれ、回収されていくのがわかるとスカッとします。
今年最初の読了小説にしてトップの小説になっても不思議のない作品でした。
3連休を利用して『SLAM DUNK』全巻読む予定です。
何度読んだかわからないくらい読んでいるので、読み進むのも速い速い。
もちろん元日に見た映画『THE FIRST SLAM DUNK』の影響。まだ余韻があるくらいだもんなぁ。
原作は言うまでもなく名作です。何度読んでも泣けるシーンは泣けるし、これまで泣けなかったシーンも泣けます。老いて涙腺弱くなったのかな……。
『火の鳥』鳳凰編も読みました。
このマンガも名作だよなぁ。
2023最初の更新です。
今年で蝦読Weeklyも3シーズン目に突入します。
2022は仕事の部署移動があったり、レースシーズン復活といった年でもあって、なかなか思うように読めなかった時期もありましたが、それでもマイペースでコンスタントに読み続けられたように感じます。
2023もマイペースで本を読み続けようということだけは決めておいて、あとは気分に併せて読む本を選ぼうかな、と思います。
あとは積読を何とか消化していきたいと思っています。まだまだ本棚には未読の本が積まさっています。kinbleにも結構な冊数が……。中には「これは果たして読むのか?」と思う本もチラホラありますが、そろそろ一通り読んでみたい本は読み進められたように感じるので、あまり新しい本を増やさず、積読消化、再読推奨のスタンスで行こうかなあ。
……と思っていたところですが、『地図と拳』で小川哲を知ったので、きっと買うんだと思います。
よければ2023年も蝦読weeklyにつきあってやってください。