蝦読weekly 20221204~1210 | 50までの抵抗

50までの抵抗

50代半ばのおじさんが主にランニングと読書で加齢に抵抗するブログ

 ども、蝦読weeklyです。
 今週読了した本はこちらです。


福沢諭吉著 佐藤きむ編 『福沢諭吉「学問のすすめ」 ビギナーズ 日本の思想』
 恥ずかしながら、この齢にして人生初の『学問のすゝめ』。現代語訳ですが。
 初めて全編を読み通してみて、思いの外、骨太な内容に驚かされました。単に学問の大切さや学ぶ理由を述べているだけではなく、国民としての心構え、経済、国際社会などなど、触れられている範囲が広く、独立を促しているあたり、福沢諭吉の心の強さを感じさせられる本です。国民としての心構えについては書かれていることは現代に通用する内容も多く、
 これからも機会があれば再読したいと思う1冊でした。



山下静雨著 『もっと「きれいな字!」が書ける本』
 クセ字なので「もう少しなんとかならんかな」と10年ほど前に購入。再読です。
 小難しい説教じみたことはほとんどなし。流儀のようなものも感じさせず。きれいな字を書くコツに溢れた本です。全部を体得するには時間はかかる(もしかすると体得できない)でしょうが、いくつか意識するだけで全然変わってきます。安価で良著。

 一緒にペンの持ち方も治そうとしていますが、こちらの方が難しいかも汗。
 脱力しているつもりでも変なところに力が入ってしまい、肩とか腕に張りを感じます。



老子著 蜂屋邦夫編 『老子』
 古代中国思想界の巨人である老子の教え。
 内容を理解したとは言えませんが、感覚としては深いです。常無有、道、上善如水、国は小さく民は少なく……読んでみると「なるほどこういうことか」と。こういう思考と生き方ができたら争いもなく、ゆったりとした人生になるとは思いますし、理想の1つではあっても、現代社会では難しいんだろうなあと感じます。
 この本は現代語訳、口語訳、原文、注と内容は充実。本としての構成が素晴らしいから読みやすいです。今回は現代語訳を中心に読みましたが、漢文好きなので原文読みにもチャレンジしたいなあ。
 再読必須。


シェイクスピア著 『ロミオとジュリエット』
 『鎌倉殿の13人』関連のインタビューの中でシェイクスピアの作品名が出ていたのを読み、シェイクスピアを読み直したり、新たに読んでみようと思い立ちました。まずウォーミングアップとして超有名なこの作品を再読。
 内容は今さら言うまでもなし。ロミオが思い切り恋に溺れていく姿が想像以上で面白い。すれちがいの悲劇もベタとはいえ安心の読み心地。詩的な表現は日本語訳でも楽しめますが、「原文を読める(理解する)ともっと楽しめるのかな」と思うと、外国語が全くダメなのが悲しい限りです。

 シェイクスピアは四大悲劇(『リア王』大好き)、本作の他、『ヴェニスの商人』(これも好き)、『ジュリアス・シーザー』『お気に召すまま』『じゃじゃ馬馴らし』を読了済み。これからは歴史劇を読もうと思っています。まずは悪役のオンパレードとどこかで聞いた『ヘンリー六世』から『リチャード三世』のコンボです。その後は『ヘンリー四世』の予定。
 

 
 師走ですね。今年も『三四郎』の季節が来ました。
 ……いや、毎年12月は『三四郎』を読むって勝手に決めているので。
 今年はいつ読もうかな?

本本本本本本本本本本本本

 本棚を1架増やしました。
 部屋のスペースがそんなにないので40cm弱幅で新書4列になるくらいのサイズ。
 本棚が増えるときは「新しい棚にはどの本を入れようかな」とワクワクするものですが、いざ移そうとすると上手くいかずに悩むもんです。それもまた楽しいんですけど。
 結局、文庫のマンガとか、ブルーバックスの新書、きっと再読するであろう文庫・新書なんかを新棚に入れて、取り出しやすいようにしました。
 元の本棚もスペースができたのでとりあえず収納しましたが、どうやって整理し直すか、こちらもワクワクしています。

カブトカブトカブトカブトカブトカブトカブトカブトカブトカブトカブトカブト 

『鎌倉殿の13人』46話(敬称略)
  実衣と阿野時元による陰謀が明らかになり、追い込まれる実衣と助けようとする政子の絆がメインテーマ。ところどころコミカルな要素を取り入れ、幕府と朝廷のせめぎ合いもしっかりと描かれ、いよいよ次週は承久の乱になりそうです。
 稀代の悪女とさえ言われた北条政子をこんな人物として描くとは……恐れ入りました。妹を止め、弟を止めるために尼将軍になる展開は感心させられるばかり。実衣との関係も第1話からじっくり描いてきたので、妹を救う姿には揺さぶられるしかありませんでした。いつぞやの特番で三谷幸喜が言っていた「政子は悪女にならない」とはこういうことだったんですね。
 今回は姉妹の絆の話。小池栄子も宮澤エマもまあ演技達者だこと。引き込まれました。小池栄子については後日触れるとして、宮澤エマがスゴい。序盤は現代風のキャラとして場を和ませ、引っ掻き回す役割から、徐々に権力に振り回されていく人間の哀しさを存分に感じさせてくれる演技がとにかく素晴らしい。スゴイ脚本にスゴイ俳優にスゴイ演出。そりゃ面白いわけです。
 今回登場した藤原秀康を演じる星智也が存在感抜群でしかも美声。美声といえば、このドラマは声の良い俳優が多いなと感じます。声優も多く出演されていましたし、思い返して見ると、籠もっていて聞き取りにくい声の人がほとんどいない。
 そもそも三谷幸喜のドラマって声の良い俳優が多い印象があります。三谷幸喜自身が舞台出身の人だからかな?

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 来週土曜日はシークレット歌劇団0931の公演観劇で札幌上陸予定。

 おそらく蝦読weeklyの更新はないと思います。
 日曜日は『鎌倉殿』最終回なので、放心状態じゃなければ更新予定です。