ども、蝦読weeklyです。
今週読了した本はこちらです。
深緑野分著 『スタッフロール』
映画の特殊効果に携わる2人の女性の話です。
1つのテーマに、世代を超えて語られていく物語は好きなので、楽しい読書時間でした。旧世代は手作りで、新世代はCGでそれぞれ特殊効果にこだわる者たちのプライドをきっちり描いている点が読み応えあり。そしてタイトルに絡んだラストが、多くを語らず余韻を残すものになっていたのも良かったです。
創作する人たちは多くの手間と誇りをかけて臨んでいるんだなと、改めて感じさせてくれました。
特撮好きなので、テーマにも惹かれました。
中野京子著 『異形のものたち』
多くの絵画に描かれた「異形」のものを探っていく本。
知らない画家の作品ばかりでしたが、美麗な絵とその裏にひそむ異形の姿を明らかにしていく様子を読んでいくのが非常に楽しかったです。
あっという間の読了。絵を見るのが好きなので、こういう本も好きなんですよね。
形になっている異形だけじゃなく、不可視の恐怖といったものにも範囲を広げているのも良かったです。
みやすのんき著 『誰も教えてくれなかったマラソンフォームの基本』
今年2度目のフルマラソンを控え再読しました。
脛前傾、膝から下は置きに行く、母指球で蹴る意識を持たないなどなど、何度も読んでわかっているくせに忘れてしまうことを思い出させてくれました。
感謝感謝。実戦に生かせるかは自分次第ですね。
『鎌倉殿の13人』36話(敬称略)
畠山重忠の乱。重忠の叫びと決意、義時と重忠の壮絶な殴り合い、時政と義時の対立……見所満載の45分でした。重忠も時政も根の部分は変わっていないのに、亀裂はどんどん広がってしまうのが脚本のリアルさであり、俳優陣の力量の大きさであり、演出陣の腕の確かさ。最終回まで、こんなドラマを見られる幸せを満喫したいです。
それにしても中川大志の素晴らしいことよ。もう、それしか言葉がありません。
坂東彌十郎の巧みさも際立ってますね。映像作品経験が少ないからこそ、歌舞伎界の重鎮の見せる衝撃が大きすぎます。そろそろ退場なんだよな……。寂しい限り。
さ、明日はオホーツク網走マラソン2022。
今日は貴族の時間を聴いて寝ます。