久々の更新です。

いろいろ記事を書いては消し、書いては消しの繰り返しをしていました。

ここで、
不妊治療についての頭の整理をしてみます。

不妊治療の方針を考えたり、病院を選んだりするのに参考となる情報が氾濫しているので、私なりに頭の整理をしてみました。
基本的に人工受精以降について書いています。

◎前提とするべき事実

排卵周期ごとに消費される卵子は10個から20個程度。基本的には、そのうち一つが首席卵胞として大きくなり、排卵される。

②受精・妊娠できる卵子は、ほんの一部、出産まで至る能力のある卵子は、さらに一部。年齢によるが、平均すると13分の1個(7.7%)。
首席卵胞となるものが、必ずしも、出産能力のあるものとは限らない。出産能力のある卵子が、首席として育たずに消失することも多い。というか、その方が多い。
④現在、卵子というか、卵胞の育ちを促す技術はあるが(クロミッドなど)、特定の卵子を首席卵胞として育てる技術は存在しない。また、首席卵胞に出産能力があるかどうかを調べる技術も存在しない
⑤排卵が起きたとして、それを卵管采が受け取れないピックアップ障害というものがあるが、これの有無は調べられない。明らかに卵管に問題があれば、それが原因で、ピックアップ障害が起きていると考えられ、治療はできるが、特に異常が見つからなくてもピックアップ障害が起きている可能性を排除できない。
受精障害(精子と卵子のどちらか、あるいは両方に異常があったり、遺伝子レベルで相性が悪いなどで、精子が卵子までたどり着いても受精しない、あるいは受精しても、その後の細胞分裂に至らない)については、人工受精では判明しない。
胚盤胞のグレードは、妊娠し易さ(着床し易さ)には影響するが、その後の妊娠継続には影響しない。
⑧出産まで至るかは、いろんな要素があるが、明らかなのは染色体の異数の有無。モノソミーは無理。トリソミーの場合は、特定の染色体のトリソミーの場合は、出産まで至る可能性がある(至らない可能性の方が高いが・・・)。出産に至るには受精卵の染色体の異数がない、あるいは少ないことが必須条件となる(少ないというのは、ほんの少しのエラーであれば、修復することがある・・・という意味です。)
⑨卵子の染色体エラー率は加齢と正比例する。なお、精子についても同様。
⑩着床の窓が開いている時期に移植しなければ駄目。
⑪母体の免疫系が受精卵・胎児をなぜ攻撃しないのかは分かっていない。ただし、不妊の原因に免疫系が関与している可能性はある。
⑫刺激採卵戦略については、やみくもに高刺激をすると、母体に悪影響がある(OHSSなど)。また、高刺激をした場合、以降、何周期か、ダメージが残る場合がある。
⑬ 新鮮胚移植より、凍結胚移植の方が出産に至る成績がよい。

◎上記前提から導き出されること
ア タイミング法や人工受精を繰り返しても妊娠しない場合、⑤及び⑥が原因の場合は、原因が明らかにならないまま絶対に妊娠しない

イ 仮に、不妊症の原因が全くない場合でも、②から、タイミング法・人工受精・自然採卵戦略の場合、平均的に13回の排卵周期が必要となり得る。(特異な例かもですが、知り合いに6年以上タイミング法を続けて、妊娠にいたった者がいます。無論、タイミングがずれていたり、タイミングを取れなかった週もあったと思いますが、この場合、人工受精あるいは自然採卵・移植でも同様に6年以上かかった可能性があります)

ウ ⑫から、高刺激の場合は、特に病院選びが重要となる。

エ  ⑦及び⑧から、受精卵の培養技術は出産については、あまり影響がない。

◎以上を踏まえたエビ夫の結論
⑨から、不妊治療にはなるべく時間をかけない方が良い。
アから、さっさと体外受精または顕微授精にステップアップした方がよい。
イから(①~④から)、自然採卵戦略は採らない。
⑦~⑨から、着床前診断を受けられるなら受けたい。
⑬から凍結胚移植とする。
⑩及び⑪にも配慮してほしい。
⑫は特に注意が必要なので、あまりに混んでいる病院は避ける。

ということで、治療方針というか、病院選びの方針を決めました!