2月21日〜25日の期間で三溪園の重要文化財【臨春閣】で出張作業を致しました。
今回の作業内容は、2019年1月から開始した屋根の葺き替え・耐震補強工事に伴い一時撤去した畳を元に戻す【畳敷き込み】のみ作業でした。
三棟が連なる【臨春閣】は部屋数13室。
総数118畳。
その全ての畳床の裏側に最高級品の証【棕櫚の皮】を縫い付けて有りました。
それもこれ程纏まった数の棕櫚裏を見たのは初めてでした。
因みに一畳辺り35kg、重い物は40kg近く有ったと思います。
初日の搬入に際し、2名手伝いをお願いして作業開始。
トラックで運んでは各部屋に積み上げる事五往復。
丸一日かけて何とか終える事が出来ました。
翌日から一日一棟のペースで敷き込んで行きました。
最終日は清掃を兼ねて再度敷き具合をチェックし全作業を終える事出来ました?
地元の偉人・原三渓翁の遺した歴史的建築物に関わる事ができ、畳に限らず昔の職人達の技術の高さに感嘆しながらの作業は職人冥利に尽きました。
秋迄には全ての工事が完了し、一般公開予定との事。
この機会に是非足をお運び下さい。
最後にお手伝い頂いた日本木工・砂田様、友人の松田君、大変な作業を心良く応じて下さり助かりました。
心より感謝申し上げます。