先日お客様からこんな質問をいただきました。
「柱の隙間が広がってきて割れそうです。大丈夫なんでしょうか?」
このお客さのお宅は以前リフォームをしたときにお部屋のレイアウトを変更するため
壁を撤去したりしたのですが、どうしても構造上抜けない柱があったため
(計算上は抜けたのだけどそれによって発生する補強にコストがかかりすぎました)
その柱はそのまま使い仕上げ直して空間の中で見えても気にならないようにしました。
工事から2年がたち、その柱にもともとあった割れ目が広がってきて
心配になり連絡をしてきたそうです。
意外に柱に施す「背割り」というかこうが知られていないんだなと感じたので、
ちょっとマメ知識をお届けします。
「背割り」とは、未乾燥の針葉樹の心持ち材などにおいて、製材後の乾燥による材面割れ(背割れという)を防止・軽減させるために行う製材工法のこと。一般に、化粧的価値の低い材面に、材面のセンターから角材の中心に向けて、適度な深さの溝を角材の全長に渡って入れるが、これを「背割り」や「芯割り」という。
(スーモ住宅用語大辞典)
この背割り、掘り下げるとめっちゃめんどくさいので
スーモさんの用語辞典を引用させていただきました。
この背割りという工法は、いろいろな目的のため行われるのですが簡単に言うなら、
木材に必ず起こってしまう割れをコントールするため。
ですね。
通常建築で使用される柱は一定水準まで乾燥させてから出荷されるのですが、
木材は乾燥させると必ず割れます。
その割れは、柱の4面のいたるところで起こることが多いのですが、
そうすると和室などの柱が見えるところでは使えませんし、
自然に割れた場合は強度に大きく影響する割れ方をしてしまうかもしれません。
それをコントロールするために背割れという加工を施します。
なので、20年たち30年たちぱっくり割れていても大丈夫なんですね。
住宅リフォーム専門家
ちゅうばち
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