ギリシア悲劇を読み始めたときに、NHKの歴史探偵でタイムリーな特集『世界史スペシャル 古代ギリシャ - 歴史探偵 - NHK』が放送されました。そのレビューです。第2回目
ちなみ、2500年前で日本は弥生時代で稲作が広まっていたころなんだそうです。
(『歴史探偵』より『世界史スペシャル 古代ギリシャ - 歴史探偵 - NHK』(C)NHK)
レビュー
(『世界史スペシャル 古代ギリシャ - 歴史探偵 - NHK』よりアテネ市民の政治参加(C)NHK)
古代ギリシアというよりもポリス国家アテネがというべきなのかもしれませんが、男性のアテネ市民全員が参加する直接民主主義政治の特色についてです、
男性のアテネ市民全員と言っても、人口約30万人の構成は
成人男性の市民 4万人
その家族 10万人
在留外国人 5万人
奴隷 9万人
でごく一部ですが、それでも4万人が介しての政治的な意思決定は結構大変なことだと思います。
プニュクスの丘に、成人男性市民が集まって民会で意思決定をするのは大変ですが、それだけ様々な人が政治談議に花を咲かせることにもなり、いろいろ思索を巡らせることになるので、後世にギリシア哲学と呼ばれるものが誕生したことにつながるんだそうです。
(『世界史スペシャル 古代ギリシャ - 歴史探偵 - NHK』より、ソクラテスやプラトンなどの哲学者(C)NHK)
その哲学の発展を担ったのが、アゴラ=市場になります。アテネの成人男性市民は労働については奴隷たちに任せることができたことからすると、思索を巡らすことや意見をたたかい合わすことなどを十分にやる時間があったということだと思います。