『禅ごよみ365日: 毎日に感謝したくなる』より印象に残った禅語についてです。
読み:わがみちはいちをもってこれをつらぬく
意味:自分の人生を決めるのも、その道を歩くのも自分。その決めた道をしっかりと歩んでいくことが大切。
もとは孔子の『論語』で、孔子が弟子の曽子に応えた言葉です。
曽子は他の門人たちに、孔子のその”一”とは、「忠恕」に他ならないと答えるエピソードがあります。
「忠恕」とは、自分の良心に忠実であることと、他人に対して思いやりの深いこと。忠実で同情心に富むこと。
という意味があるそうで、大河ドラマ『青天を衝け』の主人公の渋沢栄一は著書の『論語と算盤』でこの言葉をよく使っているそうです。
いろいろ迷ってしまうこと、心が揺れ動いてしまうことがあるからこそ、この言葉をかみしめて自分の人生を選択して歩んでいく。自分の人生を選び歩くのは自分だから、その”一”とは何かを自分の心の中で固めないといけないんだということでもあるんだと思います。