乱世(穢土)をついに戦無き世(浄土)にした大河ドラマ『どうする家康』の最終回の第48回「神の君へ」(12月17日放映)
戦無き世(浄土)を実現した家康の家族と家臣団らとの絆のすばらしさを表した大団円による幸せな終焉
(NHK大河ドラマ『どうする家康』の第48回「神の君へ」(C)NHK)
ついに大坂夏の陣が始まります。秀頼、そしてその下に集いし真田信繁をはじめとする大坂浪人衆らが乱世(穢土)を望み続けているので、それらを滅ぼして戦無き世(浄土)実現のためのラストバトルに臨む家康。
戦いについては、真田信繁の奮戦はありましたが、後藤又兵衛は報告死してるしで、この大河の特色通りあっさりと終わります。戦いの展開についてはかなり強引で、正直無理がありすぎるなと
むしろ、その戦いに、信長、信玄、秀吉と家康、その家族、家臣団を苦しめたがすでに亡くなりし乱世の英傑らの場所に、乱世を望む者たちと共に自らも往くことを望む姿が描かれているのが印象的でした。家康の心象風景としての大阪夏の陣とでもいうべきなんでしょうか、、、
家康の最期については、今作はとにかく瀬名姫の存在が史実と比べると圧倒的に大きく、家康がいつまでも瀬名姫を思い続けたってことなので(婚姻自体も両想い的な形でしたし)、その瀬名姫と信康が出てきてというところは、あの武田家、北条家、今川氏真らを巻き込んでの構想を改めて回収する形で描かれていましたが、史実から考えるとここら辺は”ドラマ”としてかなり割引いて理解しないといけないところだと思います。
最後のあの信康と信長の娘五徳との婚姻の鯛のエピソードと、家臣らで”えびすくい”を踊る笑顔あふれる平和な姿は、三河家臣団や瀬名姫・信康といった家族のエピソードを中心に展開してきた今回の大河らしい終わり方なんだなと思いました。
あくまでも、今回の大河らしい、、、です。