#332 第28回「本能寺の変」感想~大河ドラマ『どうする家康』 | 歴史に遊び!歴史に悩む!えびけんの積読・乱読、そして精読

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唯一の友、家康に討たれたかったかのような信長と討てなかった家康の別れが描かれた2023年7月23日の大河ドラマ『どうする家康』の『本能寺の変』について

唯一の友の家康に討たれたかった信長

(NHK大河ドラマ『どうする家康』の第28回オープニング(C)NHK)

甲州征伐後の信長接待で家臣らに信長を殺して天下を取ると宣言し、その計画実行に動く家康
(NHK大河ドラマ『どうする家康』 (C)NHK)
毛利攻めの備中高松城戦での戦いの最中、信長に消えてほしいが自分はやらないとする秀吉
安土城での家康接待でやらかして激しい折檻を受け、信長と家康に激しい復讐の念をいだいた光秀
(NHK大河ドラマ『どうする家康』 (C)NHK)
京に、信長・信忠父子に、家康まで揃ったと絶好のチャンスととらえて、雨が落ちてきた
「ときは今 あめが下知る 五月かな」
を詠じます。

一体誰が信長を討つのか?
一方の信長は家康に討たれるのを望むがごとくに本能寺に少数の者で到着。

酒井忠次や石川数正らは家康が信長を討ったところで天下がすぐに手に入るわけではないことを説きますが、そこで家康はその後の動きのためにも堺に行き、会合衆のものらと親交を深めようと動きます。
(NHK大河ドラマ『どうする家康』 (C)NHK)
そこでお市との再会します。
(NHK大河ドラマ『どうする家康』 (C)NHK)
己のみを信じる信長にとって家康のみが唯一の友であり、家康になら討たれてもというのを聞きます。

信長殺害に突き進んでいるように振る舞い続けた家康、お市との再会などから、やはり決断できないと家臣らにも打ち明け、家臣らもその心を汲んでまとまります。
(NHK大河ドラマ『どうする家康』 (C)NHK)
京に戻ろうとするところに、茶屋四郎次郎がやってきて、明智光秀が信長を討ち、家康の首を取れば報奨金を出すとお逃げなされと伝えます。
(NHK大河ドラマ『どうする家康』 (C)NHK)
ここからいわゆる神君伊賀越えへと 

信長が討たれたことを知り、泣く秀吉ですが、こちらもチャンス到来と即座に信長の敵討ちに動きますが、秀吉は家康がやったと思っていたようです。
(NHK大河ドラマ『どうする家康』 (C)NHK)
弟の秀長に家康ではなく明智光秀と言われて驚きます。毛利攻め中に隠れて家康と会っていた秀吉からすれば、築山殿と松平信康を殺された家康がと思っていたという設定なんでしょう。
(NHK大河ドラマ『どうする家康』 (C)NHK)
信長につづき、信忠も殺したことで、あとは家康だと安土城での屈辱を晴らすために家康を捕らえるように命じます。

(NHK大河ドラマ『どうする家康』 (C)NHK)
国に戻ろうとする家康一行、その過程で家康は信長との思い出、信長への感謝の思いなどをいだきながら進みます。
一方の信長、家康が討つものだと思ったところが光秀だったというわけで、家康はどこだと戦いながらついに業火の中に消えてゆきます。
家康も信長への別れを心のなかで告げて終わります。

家康が唯一の友で、家康が自分の代わりをする覚悟ができているなら、その家康に討たれたかったからあえての少数で家康を待つという設定が面白いと思いながら観ました。秀吉は光秀の毛利への使者を捕まえた結果で知るので、敵討ちなら光秀のはずなんですが、ここでは家康がやったと思い込みそれを弟の秀長に訂正されて驚くというのは、家康と秀吉の今後の関わり合いの中でどう描かれていくのかを注目したいと思います。

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