#186 第11回「信玄との密約」~大河ドラマ『どうする家康』 | 歴史に遊び!歴史に悩む!えびけんの積読・乱読、そして精読

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す2023年3月19日の大河ドラマ『どうする家康』の第11話『信玄との密約』について

 

大河らしい展開になってきた気がした11話

いつのまにか三河は統一され、松平家康が三河守にしてもらうため、源氏の流れを証明するために大樹寺でその系図を調べ、祖父清康の世良田の流れから、さらにさかのぼって得川という源氏の流れであることをつかみ、公家に大金を払って源氏の流れとして三河守に任じてもらえる話から始まります。
 
実際にこの任官については、足利義輝が政変で横死してしまい、将軍が空位になってしまっていたので、家康は近衛前久に斡旋を依頼するが、藤原氏長者の近衛前久には、源姓のものを叙任執奏する権限がなく、正親町天皇も松平家康の松平の家名での前例がないので難色を示されたことから頓挫しかかるが、近衛家の家来「徳川氏」が叙位された記録が見つけ出され、近衛前久がこの「徳川氏」と、新田源氏の「得川」を結び付け、家康の先祖の「得川氏」は新田源氏の流れであったが、それがのちの世良田から二つに分かれ、藤原姓徳川氏となったと系図を仕立て上げ、これにより、松平家康は従五位下・三河守になれ、そのときに松平から徳川に家名を改称したとのことです(松平家康としては、祖父清康が称した世良田を望んでいたそうですが)。この流れからしても、近衛前久に大金が支払われたことはまちがいないでしょう。
 
大河に戻って、織田信長は足利義昭を奉じて上洛、武田信玄が今川氏真を見限ったことを家康に伝えて、今川領を切り取ることを家康に求め、信玄に対して家康に会うことを求めます。
 
信玄と家康の密約のシーンはなかなか面白い演出でしたが、信玄が駿河から、家康は遠江から今川領を攻めることを決め、ついに侵攻が始まりますが、信玄は駿河の今川方の調略を十二分に行っていたので、あっというまに駿河を落とします。
 
一方の家康、10話の最後に今川氏真から徳川家に通じた疑いで殺害された飯尾連龍の引馬城(のちの浜松城)を攻めます。そこは家康の妻の瀬名と仲良しのお田鶴が飯尾の妻としており、家康との戦いを選びます。
 
駿府での幸せな時代を胸に、家康らとの戦いを選び、悲劇的に散るお田鶴の姿は大河らしいなと思えるところでした。
このときの引馬城は、夫の飯尾連龍が殺害され、城内は武田派など分裂状態ですでにほぼ自滅状態だったそうです。それでもお田鶴は戦いを選んだという意味で大河ドラマ同様に悲劇的な結末だったと思います。
 
家族ネタなどが多くて、なかなか話が進行しないと心配していましたが、すこしテンポがはやまるのでしょうか・・・
 

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